さいきんもうたのしくないよー
ひま
かんきんされとるげ
まぢだりい
葬式は身内だけで手短に
できればすきだったDVDを棺に
いれてくれりゃそれだけでいい
坊主も戒名なんてのもいらないです
生まれ変わりは 特に期待しない
春一番にみんなでふざけあった
桜の木の下 灰をひとかけら
撒いて 風に乗って舞い散る花びら
のよう きれいに散ってゆければ
互いがそれぞれ それこそを望み
いつか口にした言葉がある
「あなたより、はやくに逝きたい」
そして30過ぎて 40、50すぎて
変わらずあなたのそばに入れる人生が
春夏秋冬を送れるならば
息の根がとまるその日まで寄り添い
はるなら花見
なつなら花火
あきには月見
ふゆには好きの気持ち
たしかめあっていきていたい
絶えず笑い
怒り なき 悲しみさえ超え
