高速道路を降りると、
山道の木々は
既に皆鮮やかに色づいていた。
赤に褐色、
黄色に
オレンジ。
落ち葉に色付けられた道。
香る季節。
私は秋が一番好きだと最近よく思う。
気温は都内の半分。
ひやりとした、気持ちの良い風が…
と言うより、
頰に吹き付ける風が
少し痛い程冷たかった。
どうやら昨日は木枯らし1号だったらしい。
それは寒い分けだ。
あつあつのカフェラテを手に、
デッキで読書。
都内ではまだ着れない
厚手のニットを着て。
大きめのマフラーに顔を埋め、
お昼寝をする。
夜は、まきストーブの炎が心地よかった。
何もしないと言う非日常が、
まだ1日も経ってないのにとても恋しい。
こんな時、
思い合う相手がもし居たら
少しは心があたたかくなるのかな……
なんて、
ありもしない現実に想いを馳せて
切なくなる。
そんな朝。
nero