NERO音源録音物語:ネグレクト、エンターテイメントと表現 | NERO(ネロ)のビザールライフ~血と薔薇と黄金の日々~

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シャンソン歌手・アーティストのNERO(ネロ)が綴る血と薔薇と黄金の日々。
日頃の活動や雑感などを書いていくブログです。

突然の心臓病による死の宣告。そして、大手術を乗り越え退院するまでの出来事や心情をリアルタイムで書き綴った渾身のブログ闘病記はこちら。必読☆
『NERO闘病記』

ブログ闘病記と平行して描かれた、幼少期における赤裸々なまでのNERO人生回想録。父親の不在。母親との葛藤の日々。いじめ。不登校。病床の中でみつめた人生の軌跡。人生への讃歌。
こちらも必見!
『ぼくのママン(NERO回想録)』

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href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150428/05/nero-666/83/29/j/o0800106713289326469.jpg">NERO シャンソン

つい先日、ツイッターで本音を漏らした。
自分が幼児期から少年期にかけてネグレクト=虐待と言える行為を受けてきたという発言だ。

これはまぎれもない事実だ。
正直な話し、かなり深刻な虐待を受けてきた。

たとえば、俺は幼い頃から母に「虫」と呼ばれ続けてきた。
だから、今でも自分が芋虫みたいな気持ちになるときがある。
「あんたなんて欲しくなかった」「消えて欲しい」と言われることも日常だった。
だから、時折虚無感に襲われ、今でも自分は死んだほうがいいんじゃないかと思うときがある。

それに対して共感や憐憫などを求めているのではない。
だがなぜ、今こんな発言をしたのか。

それは「婦人公論」でのルポ取材もあり、ここが自分とさらに向き合ういい時期だと思ったからだ。

「婦人公論」の取材は、戸川昌子の人生と共に俺の人生にも焦点を当ててくれたものだった。
実際の話、俺は今までにそのような機会に恵まれた経験はない。

常に母親との親子関係を求められてきた。
超高齢出産という育ってきた環境がそうさせたのだとも言えるし、自分で選んできたとも言える。

そんなことは問題ではない。

環境や誰かのせいにしたいのではなく、ましてや傷つけたいとも思っていない。
自分が自分らしく未来を切り拓いていくため、そしてこういった問題に悩める多くの人達に向けたメッセージとして送った。

親と子。子と親。
人類の根源とも言える問題。
なかなか人には理解してもらえない問題。

人はその関係があまりにも重要であるために、願望を差し入れる。
「母の持つ絶対的かつ普遍的な愛情」
「親は子を愛し、子は親を愛する」
「お母さんは貴方を愛しているんだから」
「貴方はお母さんが大好きなのね」

常にあふれかえる愛情を前提とした話しに帰結することが多い。
それは見る側にとっての「そうあって欲しい」という願望に過ぎず、その期待に添うことはエンターテイメントと言える。
誰かのために、自分が苦しいときでも笑顔を作ること。
感情や情感を押し殺し、嘘や偽りを使ってでも周囲の期待に添うこと。
アイドルがファンのために恋愛をしないとうそぶくこと。
政治家や国家が国民のためと正義を御旗に振りかざすこと。
企業がいいところばかりをアピールして、羨望や注目を集めようとすること。
他者からの期待を基準に自分を創りあげていく。
これをプロのエンターテイメントという。

これが今日の本題だ。

二度もの死に直面した俺は、それまで「エンターテイメント」をしようとしていた自分に気付いた。
親を含めた他者ありきの自分だ。
取り繕いながら、笑いながら、自分を追い詰めていた。

けれど、もう二度とそういうことをしたいとは思っていない。
人生の時間は限られているということを知ったから。「死」というものも現実に受け入れたから。
苦しみも、哀しみも、怒りも、喜びも、楽しさも。
等身大の一人の人間として、「表現」していくことが最も重要なことだと思っている。

「エンターテイメント」と「表現」は違う。
俺は「エンターテイメント」をしたいとは思わない。
「表現」をしていこうと思っている。
自分の葛藤や哀しみ、喜びや楽しさ、これら全てを一人の人間として、音楽や文字、言葉。
さまざまなツールを使って「人間NERO」を表現していきたい。

それは、ありのままの自分を受け入れて、ありのままの現実を引き受ける行為。
けして、自分を偽らない人生を貫きたい。
常に前へ。前へ。
そして、時には告白をしていく。


二度とない人生の今を最高に楽しもう。


ファミリアたちへ
愛を込めて・・・

NERO

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nero 関西 シャンソン
nero 関西 シャンソン

『NERO LIVE in Kansai 2015』
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背徳的かつ妖艶な禁断のNERO WORLD。
愛と哀しみの果てに辿り着いた、魂の唄をあなたに捧げる・・・

2015年5月15日(金)
開場18時/開演<1部>19時30分<2部>21時
アートクラブ
大阪市中央区心斎橋筋2ー6ー14 アクロスビル7F
チケット料金/¥4,000(1ドリンク付き)
お申込/アートクラブ 06ー6212ー2870
    小嶋瑛子 090-8207-0990


INFO==========================

スケジュールなどの公式情報はこちら→青い部屋公式HP
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NERO作詞による「MY WAY」をアップ!
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天才シャンソンアーティスト・NERO渾身のモノローグシリーズ!!
胸を打つ物語と魂の唄とが織りなす、甘美なる愛と哀の独白。
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彼には忘れながらにどうしても忘れられないことがあった。
心に打ち付けた一本の大きなくさび。
それは自分への『罪』。そして『罰』。

ある日彼の足は、教会へと向かっていた。
大きな衝動に突き動かされ、日々を告白するために。
NEROモノローグシリーズ② 『ラ・ボエーム』1/4

物語は続く。針のような雨。稲妻が打ち鳴らされる日。扉を叩くオフェーリア。
今、脆弱な幸せが音を立てて崩れようとしていた・・・
NEROモノローグシリーズ② 『ラ・ボエーム』2/4

死と再生。朝と夜。有限の繰り返し。来るはずのない朝が来た。
嘘だと願いたい。信じたい。
やがて彼は目覚めながら眠りにつく。
NEROモノローグシリーズ② 『ラ・ボエーム』3/4

忘れること、それは生きること。
でも、忘れられないこと、忘れてはいけないことがある。
なにより、この胸の鼓動が止まらないじゃないか!

やがて彼は気付く。
生きること。それは輝きであると・・・
NEROモノローグシリーズ② 『ラ・ボエーム』4/4


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