「Re:lions」
2008年シーズンを迎えるにあたり、ライオンズが掲げたファンへのメッセージの一つ。
前年に25年ぶりのBクラスに沈み、球団の不祥事もあった。
この頃は親会社の不安定さもあり、ファンとして未来を見通せないような状況だった。
そんな中で渡辺久信が監督に就任する一方で、
それまでの「ライオンズらしくない」ポスターが西武沿線に貼り出された。
「Re:set」「Re:born」「Re:start」「Re:lions」
その年の交流戦限定ユニも手掛けた大岩Larry正志さんの仕事だったと知るのは後のこと。
https://bbcrix.com/articles/69495/original
確たる根拠はないけど、何かが変わる予感はあった。数年後の話かと思ってたけど。
それでも若き獅子たちは突っ走って4年ぶりの日本一を勝ち取った。
そして西武ドームは「松坂マネー」で大改修され、
「サラリーマンノック」などファンサービスも大いに充実した。
球団の熱意がファンを動かし、それがチームに伝わることを実感した。
目の前が明るくなり、黄金時代への扉が開いたように思えた。
時は流れた。
何度も優勝できると思っていたのにできなかった。
獅子が牙を抜かれるように、幾多の選手が去っていった。
2008年当時は最先端だったファンサービスもアップデートを怠り、12球団の最下位に近い位置に。
チーム、ファンサービスともにしばしの迷走を経て2017年眠れる獅子は目を醒ました。
辻発彦が監督に就任すると育成のライオンズが復活。
ここ10年のパワフルさに繊細さが加わって4年ぶりの2位。
近年感じなかった球団とチームの熱はファンにも伝染。
観客動員数は実数発表以降で過去最多を記録した。
やはり主力選手の移籍は繰り返されたが、
総工費180億円のメットライフドームエリアの大改修が発表されると、正直それも吹き飛んでしまった。
思えば1979年の所沢移転以来、ライオンズはしばらくパリーグで最高の環境で戦っていた。
しかしやはりこの時もアップデートを怠り、こちらも12球団の最下位に。
契約更改では毎年のように選手から改善要望が出されていた。
まさかこんな規模で改修してくれるなんて思ってもいなかった。
設備自体は筑後に及ばないかもしれないが、
かねたからの長所であった一二軍の近さがそれを補ってくれる。
球団の熱意がファンとチームを後押しする準備は整った。
加えて松井稼頭央の復帰。
全ての野球少年の憧れだったライオンズ時代から15年の時が流れた。
内野手だった登録は外野手に、金色だった髪色は落ち着いた色に変わったが、野球への貪欲な姿勢は今も変わらない。
選手が出ていく一方でまるで戻ってこなかったこれまでの歴史への球団の決別宣言にも思えた。
2017年オフから2018年春季キャンプにかけて、選手たちの例年にない意気込みが感じられた。
山川穂高は4番の座に慢心せず、「もう一度レギュラーの座を奪いに行く」と貪欲で、
森友哉は連日の早出特守でキャッチャーとして日に日にレベルアップ、
そして異口同音に「今年こそはホークスを倒す」という強いコメント。
久しぶりにファンの目の前は明るい。
2010年、2012年、2013年とここ一番に弱くペナントに弱く、CSでも敗退。
「大事な試合」で特に弱かったライオンズが、
特定の相手に今から意気込んでいることに不安を覚えるのも確か。
それでも今度こそやってくれると信じている。
2017年という助走期間を経て、再び黄金時代への扉を開ける。
「Re:Re:lions」