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ライオンズ中心になんでもかんでも

開幕3連戦で札幌に行ってきました。

と言ってもライオンズじゃなく、ファイターズ新球場の話を。

 

かねてから報道されている通り、ファイターズは札幌ドームからの本拠地移転を検討してきました。

そして開幕直前の3月27日に札幌市郊外の北広島市に新球場を建設し、

2023年春から本拠地とすることを発表しました。

http://www.fighters.co.jp/news/detail/00000885.html

これまでの札幌市の対応はあまりにも酷く、大方のファンにとって予想通りの結果だったと言っていいでしょう。

 

で、そんなタイミングで札幌遠征することになったので、行ってきました北広島。

 

噂には聞いていましたが、想像よりも何もない!

場所としては住宅街が広がる北広島駅(地図右下方向)から約2㎞。

敷地に沿うように北側にはJR千歳線が走っています。

また西・南側には野幌原始林が広がっていて、「手付かず」という表現がピッタリ。

敷地の近くにグラウンドのようなものも見えますが、これは隣接する北広島高校のもの。

一面に原っぱと林が広がっていって、本当に0から作っていくんだという印象。

栗山英樹監督が好きな「フィールドオブドリームス」みたいだなと思ったり。

 

 

新球場建設にあたってはアクセス面が大きな課題とされています。

他の球場と比較すると自家用車の使用割合が高くなると見られていますが、

周辺の幹線道路と言えば線路を挟んで北側の国道274号線くらい。

この国道を走れば15㎞ほどで札幌市内、20㎞ほどで市中心部にアクセスできます。

しかしこの片側2車線の道路は既に交通量が多め。

新球場の敷地から国道へ合流する周辺にはちょうど工業団地もあります。

ここに1日数千の車が加わると大変なことになりそうです。

 

また鉄道はといえば札幌駅と北広島駅の間は約20分。

池袋から西武球場前、東京から海浜幕張を思えば大したことない時間ですが、問題はその混雑です。

北広島は札幌と新千歳空港の間にあり、この路線はいつも混雑しています。

現状でも増便が求められているところに、球場利用客が加わると、車と同様にパンクしてしまうでしょう。

JR北海道はギリギリの経営が続いているため、大規模な投資も難しい。

車、電車ともに大きな課題を抱えています。

 

北広島市の人口は本拠地12都市の中で最少となる約6万人。

10位西宮市の48万人、11位所沢市の34万人の5分の1以下です。

(更にこの2つの都市は沿線沿いに大きな人口を抱えています。

どちらも親会社が鉄道会社を持っていることは偶然ではありません)

球団を維持していくにはファンに札幌市から来てもらうことが当然必要となります。

どのような手を打っているか興味深く見守りたいところです。

 

 

北広島見学を終えて札幌ドームへ。

2年ぶりの訪問だったので忘れていたのですが、やっぱりこの球場は不都合が多い…。

サッカー兼用なので何かと制約があるのは分かるのですが、

フェンスが高く臨場感に欠ける、ファールゾーンが広すぎる、

どこへ行くにも階段が長すぎる、1列が12席ほどあり通路に出るのが一苦労などなど。

またせっかく日本ハムがファイターズのサポートをしているのに、球場グルメにそれが反映できない、

札幌ドーム運営のグッズショップで買い物をしてもファイターズのファンクラブポイントが付かない、

など現在では当たり前になっている球場と球団の一体経営ができていないことの影響も見られました。

 

第3戦後にはグラウンド開放に参加できて人工芝を確かめてきましたがまあ固い…。

見るからに芝自体が薄く、毛並みが全く立っていない。

ファイターズ選手会が何度も改善を求めてきたというのも理解できます。

そして森本稀哲や陽岱鋼のように外野手が移籍してしまうのも無理はない。

正直に言うとホームセンターで売ってる「新品の」人工芝のほうがまだいいのではと思ってしまいました。

 

 

 

とはいえ肝心のファイターズファンの方がどう思っているかだよなあと考えていたところ、

居合わせたファイターズファンのご夫婦の方とお話しすることができました。

毎年定期券を購入されて通ってる熱心なファンの方で、

札幌ドームの設備面に関しては私と同様な不満を持っていらっしゃる様子。

ただ移転したら遠くなるため「観戦回数は減るだろうなあ」と言いつつも、

「でも必ず見に行く。楽しみ」と期待も口にされていました。

また噂に聞いていた通り、「札幌の人は市外に出る心理的なハードルが高い」のもハードルになるという印象です。

 

3日間で感じたのは札幌の人たちの我慢強さ。

ドームあちこちに行列ができており、長時間並ぶことをあまり嫌がっていないように見えました。

2023年以降もこうした人たちが少なからずファイターズを応援してくれるのかなあと。

 

東京時代のファイターズを知る世代としては今の札幌の盛り上がりは夢のようです。

子供のころの東京ドームのイメージと言えば「空席の青色」。

北海道へ移転するときも誰もが「大丈夫か?」と思ったものの、現在では圧倒的な支持を集めています。

経営面でも戦力面でもあっと驚く手法を繰り出してくる球団だけに、

もう一度鮮やかな「移転劇」を見せてくれることを楽しみにしています。