ナンじゃモンじゃ、赤間硯 | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

勝山地区公園(勝山御殿跡)で開催された

「ナンじゃモンじゃ~みんなの公園の魅力を新体感~」という

イベントに行ってきました。

キッチンカーや骨董市、フリーマーケットなどが軒を連ね、

たくさんの人手で賑わっておりました。

公園までの道が狭いので、離合が結構大変でした(汗)

※九州・山口では、狭い道路で車がすれ違うことを

 「離合」と呼びます。

 

 

骨董市で戦前の赤間硯を購入しました。

赤間硯は、下関市と宇部市で作られている山口県の特産品で、

古くは鎌倉時代、源頼朝が鶴岡八幡宮に

献上したこともあるそうです。

特に下関(かつての赤間関)で作られたものは、

赤間関硯とも呼ばれているそうです。

 

箱には、大森玉池軒の作と記されています。

 

大森家は、藤原鎌足に通じるとされる家系で、

1395年、鎌足の30代目子孫・直幸が

九州・門司で硯彫業を始めたとされています。

その後、32代・直吉が居住地を下関に移し、

1587年、下関を訪れた豊臣秀吉より、

33代目の芳清が大森姓を与えられました。

その後、幕末に大森家を継いだ太郎次郎頼寿、

その子・源蔵、その養子・久三郎の3代が

玉池軒を名乗りました。

3代目玉池軒は昭和20年(1945年)に死亡しましたが、

後継者はなく、赤間硯を代表する大森家は終わりを告げました。

 

この硯には、昭和13年(1928年)と記された

由来書が入っていたので、

年代的に三代目大森玉池軒の作品と考えられます。

 

勝山地区公園の場所は↓こちらです。