こんばんは、猫でアパートを追い出された人です。
廃屋の片づけ作業を進めています、
なにせ20年以上ほったらかしの物件です、
不動産屋さんも鍵がどこかに行ってしまい、
私も不動産屋さんも中に入る事ができませんでした、
「どこか壊しても良いよ」と言っていましたが、
今後使う事を考えると、なるべく穏便にすませたいと思います。
玄関や勝手口のドアや表のサッシはしっかりと鍵がかかっています、
ガチャガチャやったぐらいでは、簡単には開きそうにはありません。
だが言い換えればここは見せ場でもあります、
体力で若い人たちに劣るオッサンでも、
器用に開ける事が出来れば、中に入る事ができれば、
彼らから尊敬の眼を向けられる事でしょう、
仕事場から多少の工具も持ってきています、頑張ります。
ガチャガチャ、ゴソゴソ、、、<ご近所さんには見せられませんなぁ
ふう、頑張ったのですが簡単には開きません、
しかも生意気にも二重ロックです、
オッサンは、ルパンにはなれませんでした。(ーー)
しょうがない、修理費はかかりますが、
どこかのガラスを割るしかないかなぁ、、、
などと考えながら、閉まっていた雨戸を開けていくと、、、。
すでにガラスが割れていました、、、えっ?
中を見ると大きな石が転がっています、
どうやら、先客がいるようです、、、。
、、、
やべぇなぁ、、、
オッサンの私が言うのも何なんですが、
すでにオッサンとかが住みついていたらどうしよう、、、。
「大丈夫ですかねぇ?」
若い人たちの言葉が、不安をより大きくします、
「大丈夫だよ、とりあえず私が入って玄関を開けるよ」(^^)
明るく答えてみても不安はぬぐいきれません、
だがここは、これから私自身が暮らそうとしている所、
若い人たちを危険にさらす事はできません、
私が行きます。
まさか新しく暮らそうとしている所に最初に入るのが、
石で割られたガラス窓から入る事になろうとは、
人生とは何があるのか分かりませんねぇ。
最初に入って一回りした感想は、
オッサンはいなかったが、ゴミと埃だらけです、
古い家具から古い電化製品もそのままです。
とりあえず危険はなさそうですので、
玄関を開け若い人たちを招き入れます。
それぞれが、ゆっくりと恐る恐る入ってきます、
ビビる事はないよ、普通の家?だよ。
転がっていた週刊誌の表紙のキムタク若けぇ、(^^)
CR大工の源さん完全攻略法などなど、
時代が取り残された空間です。
そしてさらに一回りして気が付いたのが、
床に転がっている学校で使うチョークの箱です、
近くのカウンターには落書きが。
「田中ぁぁぁ貴様かゴラァ!!」
確かに近くに東高校はある、一年の田中が先客だったとは、、、。
「ちょっと東高に怒鳴り込んで田中を捕まえてくる」
「待ってください、そもそもいつの田中か分かりませんよ」
確かに、ここは20年以上ほったらかしだ、
「そうですよ、そもそも田中とは限りません、加藤かもしれん」
言われてみれば、田中がこんな事をするとも思えない、
ひょっとして加藤かもしれない。
ガラス修理代の請求先、
あわよくば罰として草刈りを手伝わせようとした、
私の怒りの矛先がだんだんと薄れて行く。
まあ、若い人たちが田中をかばう理由がよく分からないが、
私自身も言うほど田中の事はよく知らない、
むしろ、会ってみたい?(^^)
20年以上前に東校一年の田中も、
今では四十歳近くになり普通に働いていて、
奥さんと子供もいる家庭を築いているかもしれない、
三毛猫やキジトラでも飼っていた日には、怒る事もできない、
しょうがない、諦めるか、、、。
チョークの落書きはあちらこちらにあり、
相合傘に名前を書いていあったりもします、
若っけぇなぁコイツ等、(^^)
それぞれに、それぞれの青春があったのでしょう。
若い人たちと田中談議に花を咲かせながら、
廃屋の片づけ作業はまだまだこの先も続きます。
心当たりがある田中、
友達と一緒に手伝いに来るように。(^^)ノ
