パンツ食ってばっかですが何か? -2ページ目

※文体は仕様です。

6時間授業終わって
異文化調べるだけ調べて
今日も平穏な一日過ごしたなーと思っていた。
あの時までは…


学校出る時に調べものした勢いで原稿も書き終わってから帰ろうと思いたった矢作は
デイリーへ向かった。
が、しかし深高生でデイリーは溢れかえってたためベローチェに変更。


この選択が地獄の始まりとは誰も知る由も無かったのだった…

まず、コーヒーを頼もうと財布を取り出した。この時、矢作の手元は荷物でいっぱいでコーヒーのお盆を持つ余裕はなかった。だが後ろが詰まってるため慌てて片手で持った。

想像していただきたい。
左手:傘、腕にブレザー、教科書カバン
右手:肩にバック、手でコーヒー

なかなかに危なっかしい体制である。

近くに作業してるサラリーマン、
その隣の席は空いていた。
早く座りたかったため隣を失礼した。
その時であった、一つ目の恥が起きた。

コーヒーを置こうとお盆を下げる。
少し考えて欲しい、右肩だけにバックをかけている状態で右手で持ったお盆をテーブルに置こうとするとどうなるかを。

もちろん、想像どうりバックが肘に落ちてきた。
そして同時に反動で




お盆の上のコップが宙を舞った。。。




この時、矢作は何を思ったのか
お盆でコップをキャッチという荒技に試みた。

そして成功してしまった。

客観的にはコーヒーはこぼれず
恥をかかなかったように思えるが
実際は後ろからリア充のぷぷぷっと言った声があったり周りの視線で
まさに生き殺しの状態であった。
その上、とどめに隣のサラリーマンが
作業をやめて去っていったのだ。
何か急用がはいったのだろう。
携帯は一切いじってなかったが。
そうだ、何か急用がはいったに違いない。


気を取り直して原稿を書きに入った。
作業は順調に進んだ。

数十分後、なんだか小腹が減ってきた。
矢作はそこがカフェであることを思い出しケーキを頼みにいった。

これが二つ目の恥になるとは
誰が想像しただろうか…

ケーキといっても何があるか確認。
ショーケース内にはNEWという文字と一緒に一つのケーキが残っていた。
それはとても美味しそうであった。

名前は、カシスショコラ。
みなさんにもぜひ試しに声に出して欲しい。
なんとも発音しにくいのである。
いや、想像だけでも発音しにくそうだろう。

滑舌に自信のない矢作は頼むのを辞めるかとても悩んだ。が、なんとも美味しそうである。
まだ決心してないにも関わらずここで矢作の順番がきた。

そして、矢作はメニューを言った。



矢作「かししゅ………」

( ( . ;゚ ; : Д : ;゚ ; . ) )

矢作「かししゅしょ………」

( ( . ;゚ ; : Д : ;゚ ; . ) ) ( ( . ;゚ ; : Д : ;゚ ; . ) )


矢作「カ・シ・ス・ショ・k


店員「カシスショコラですね。280円になります(ニコッ」

あゝ、店員よ、責めてここまできたら最後まで言わせてくれよ。
店員よ、なぜ君はそんなにすらすらカシスショコラと言えるのだ。

矢作は恥ずかしさに包まれ、目を薄っすらと汗ばませ
一人、席に戻っていった。

甘いはずのカシスショコラなんだかしょっぱかった。


これがとある高校三年生の恥にまつわるお話であった。
文体は恥ずかしさを隠すためだとかそうじゃないとか。