今日は自転車の「足」を支えるカーボンリムがどう作られるか、製造現場の舞台裏を5つのステップで解説します!

 

  •  プリプレグ作り:素材の下ごしらえ

まずはカーボン繊維とエポキシ樹脂のプレート作りから。高性能樹脂を熱で溶かし、薄ーく伸ばしたフィルムの上に、整列させたカーボン糸をきれいに敷き詰めます。ラーメン職人が麺の太さを調整するように、樹脂の量や繊維の密度を微調整。最後にサンドイッチのように樹脂フィルムではさみ、冷やし固めたら完成!この「織紗プロセス」で作られたプリプレグは、光沢があってマーブル模様みたいに美しいんです。

 

  • 生地切り:プロの包丁さばき

いよいよカーボンシートを型取り。普通のメーカーは時間短縮のためパーツをバラバラに切って貼り合わせますが、Nepestはまるで和服の反物を裁つように一枚布から切り出します。実はこの方法、貼り合わせ部分が減るから強度がグンと上がるんです!自社開発のレーザーカッターでミリ単位の精度を実現、衝撃に弱いジョイント部分を極限まで減らしています。

 

  • 下成形:立体パズルの組み立て

切ったカーボンシートを立体的に組み上げる工程。ここで重要なのが職人の腕と専用治具!他社が金型に直接貼り付けるのに対し、NepestU字型に折り曲げながら成形する独自手法を採用。まるで折り紙のようにシームレスに形を作り上げるから、完成品の強度が段違い。新人職人は3ヶ月の特訓を受けないとこの作業を任されません。

 

  • 本番の焼き上げ:熱と圧力の魔法

いよいよ150℃の巨大オーブンへ。カーボンを金型にセットしたら、空気入れでプクプクと膨らませながら形を整えます。樹脂がじわっと染み渡ったら、急冷しないようにゆっくり冷まして完成!この工程で生まれる独特のツヤ感は、まさに職人技の賜物です。

 

  • 仕上げ:化粧はいらない美学

Nepestのリムは塗装をしないのが自慢!研磨もペンキも使わず、天然のカーボン模様をそのまま見せます。実はこれ、表面の樹脂が均一に広がっている証拠。普通の塗装リムだと隠れてしまう小さなキズや気泡も丸見えだから、品質に絶対の自信がないとできません。おまけに塗料分の重さもカット、メンテナンスも楽ちんなんです。

 

この丁寧な手仕事が、MAUIホイールの軽さと強さを生み出しています。カーボンリムの裏側に込められた情熱、ぜひ実際に手に取って確かめてみてください!