[綻び] 地を穿つ 火線極めて 綻びぬ 積み重ねたる 千年の禁


宿命とは人の命に宿ると記す、もがいても足掻いても変わらぬもの・・・

運命とは人が運ぶ命と記す、 それぞれの思惑の中進み描いたもの・・・


関東、関西勢力の最終決戦の火蓋が落され、それぞれの大義を抱えたものどうしが命を掛けて挑む・・

そこに正義はあるのか、大義はあるのか・・もはやそんなことは大したことではなく、それぞれの組織の面子や弔い合戦のような気持であった・・・。


HEAVENS 代表 ジャニスの思想は表面上は組織の大義としては成り立っていた

だが、果たして本当に成し遂げたかったことはそんなのことなのか・・強者☆は強くそう感じていた。

沢山の人間を殺し、街を巻き込み日本全土が組織の抗争と騒ぎ立て世間を巻き込んでいる・・

こんなことを起してまで変えたいのものはいったい何なのだ・・

また、これもまた奴の策略で抗争に世間の目を向けさせ、実は違う何か大きなものを動かそうとしているのではないか・・・そう感じていた。


「この戦い・・その場にジャニスが存在しない場合は・・その可能性が高いな・・だが、奴はワシとの決着・・いや、死を望んでいる・・何にせよ、奴にとってはワシの存在は邪魔ということやろな・・・」



指定場所への時間も明確になり、最終決戦が行われる・・・

重要幹部(HEAVENS)は最終決戦の為に街を混乱させ情報を操作している

関東圏では火災、事件などが多発している。まるで地獄絵図のようだった・・

泣き叫ぶ女、子供、怯え何もできない人間達・・弱きものを食らい力でねじ伏せそこに正義と軸を置く・・


HEAVENSの内部ではジャニス(代表)の指示、考えを理解する必要性は無い、指示にさえ従っていればHEAVENSは安泰である・・そう思うものも少なくは無かった


NEOSサイドでは集合時間が刻一刻迫るとともに緊張感が増していった

ここは関西ではない、相手の本拠地関東である。これが何を意味するかなどと考えると不安要素がいくつもあった。だが、我らが代表である 強者☆の意志をNEOSは全ての意志、死ならばもろともであり、またNEOSが負けるわけがない。だれもがそう思っていた・・。



HEAVENSサイドにも時間が差し迫るに当たり動きが見えてきた。

近くで張り込みをしていた魔神☆にはそれがスグサマにわかった・・・


「何部隊にも別れ、事件を起こしているのはHEAVENSだ・・恐らく最後の日が決まり決行される・・・場所はどこだ・・いったい何処なんだ・・・」


魔神☆はふとある事を思い出した・・・

数年前、潰れた物件の購入をめぐり曰くがあった・・・

渋谷にある総合病院内で医療ミス、患者からのクレームなどが多発し、その病院は経営不振に追い込まれた・・その際に、HEAVENSは表面的な経済支援を行いながらも、陰では病院が潰れるように仕向け最終的にはビルを買い取る形を取った・・・

当初はこの病院をHEAVENSの総本部とするのかと思っていたがジャニスは手を掛けることなく放置をした。当然のことながら院内の設備等はそのままであり、何年も人が入った形跡はない・・

税金対策で購入した割には無駄な金の使い方と魔神☆感じていたのだった・・・


『なるほど・・その病院はそういうことか・・・二人にとって何かがあるのだろう・・・』



『ゲレロ、恐らく最終決戦は渋谷の総合病院だ・・・』

『病院?まじすか』

『うん・・恐らくだ・・あの病院自体はHEAVENSの持ち物だ・・今更あの古い病院を使い商売につなげることは考えにくい・・』

『まさか・・(笑)』

『いや、そのまさかだ・・あの病院を買った時、代表(ジャニス)はこう言っていた・・・始まりの場所だとな・・』

『HEAVENSは最初、医療系なんですの?』

『違う・・昔聞いたことがあるが・・ジャニスと強者☆は関東圏でよく会っていた、その中を取り持っていた人間が居たんだ。表面上は強者☆が裏切り、その人間を殺した事になっているがな・・・』

『表面上?』

『俺達の世界は人を信用したら次は自分が殺されると思った方がいい・・・誰が殺したとかはどうでもいい問題だ・・大事なのは大義と組織を誰が動かすかだ・・・』

『まぁ・・そうですよね・・それであの病院とはどういう関係があるんですか?』

『その病院でその人間は死んでいるんだよ・・・』

『全ての始まりであり、終わりでもあった・・場所という事か・・』

『多分な・・だから、またそこで決着を付け、新たなる始まりが来るということだ・・』

『大よその予測でしょうが・・決まりでしょうね』

『あぁ、もう少し様子を見て俺達も移動だ、そこにKIKUがいれば俺は奴を殺す・・・』

『あいつ、死んでないもんね』

『あぁ・・』



2大組織と魔神☆達は終結場所への覚悟を決めていた・・・













つづく