Life Pathfinder 2013 The Fate of... 2013年7月20日~7月29日 吉祥寺シアター ライパスの話の続き。 7/29の千秋楽まで、「参加」しました。 クルーが全てを出しきった最高の公演でした。 ライフパスファインダーシリーズを観るのは初めてだったのですが。 ああもう、この舞台は衝撃だった。 なんというか…… ヒトはこんな風に集って、こんな素敵なものを創れるんですね。 それを目撃できてよかったよ。 写真は劇場エントランスに立ち、「このLP旗のもとに集え」とでも言いたげな、でも話しかけても決して口を開かず任務にあたるボンバーやまもとさん。
↓ホワイエに掲示されていたセットリスト。 これに加えて最後の「The theme of life pathfinder」の全17曲。 17曲ってボリュームは完全にコンサート1回分ですが、ときには1日2公演でも揺ぎなく鮮烈に演奏した爆弾ヤマシタ素晴らしい。
これがまたいい曲が揃っているんですが、個人的には 「Time to start」 「蒼穹」 「The theme of life path finder」(フルバージョン) がベストチューンズです。冒頭の「Time to start」は曲が気持ちいいと同時に全員が一体になった歌、ダンス、サーチライトの演出も合わせて全てが素晴らしく、この曲だけで泣けてしまいました。 ↓続いて、ホワイエに展示されていた登場人物一覧。役名=芸名の人が多いですが、ちょっとだけ違ってる人もいます。
本編の主役であるヒューマノイドの太郎の思考は純粋で、その純粋さがかっこよくて清々しくて、私はそこに幸せのヒントを見ます。太郎を演じた寿里さんは、太郎を実に魅力的に演じていました。それがこの作品のストーリー上の大黒柱だと思います。 他のクルーもそれぞれに個性を放ち魅力的で、印象に残ったクルーを何人かだけ選ぼうとするのは難しい。松高タケシさんは千秋楽の挨拶で「全員が揃ってから台本を書いた」と言っていたので、寿里さんやクルーの人となりや個性を生かしていったらそうなった、という面もあるかも知れません。 ライフパスファインダー2013では、観た人それぞれに色々な場面で拾い物があるでしょうけど、私が受け取ったところのメインメッセージは、シンプルだと思っています。テーマ曲に入ってる。
探しに行こうよ 歩き出してこうよ 旅に出ようよ 諦めないで前を向き進め
特別なことではない。メッセージとは言えないぐらいかも知れないです。
(わしが言うなよ(笑)と思うけど、あえてそういうことにしてみたぞ。)
とはいえ、現実というのは、ときに挫折や停滞の繰り返しだったり、フィクション以上にグロテスクだったり理不尽だったりする。そうすると、こんなアタリマエの気持ちを持続するのが難しいことだってある。自分の存在意義なんてあっけなく見失う。
で、前のブログに「これは何かを探している人、悩んでいる人への贈り物です」などと書いたのですが。
ライフパスファインダーが凄いのは、アテンダントクルー(演者)が、自発的に、その力量と気迫をリミットなしでドバドバ出しまくることで、そんなやるせない現実をも吹っ飛ばすほどの圧倒的なパワーを放射すること。
今を全力で生きる、そのもの。
クルーのたった今の生きざまで、生きることを問う。
これにやられてしまう。
公演期間中に何度も台本に手が入るというのも、リピーターへの配慮もあるでしょうけど、「進んでいくこと」の実践かなと思えてきます。
さらに、ライフパスファインダーは、クルーの高い意識と演出の工夫により、舞台と客席が一つの船になっているので、幕が降りた後もみんなが同じ船の仲間同士だと認識している。
すると、上のシンプルなメッセージが、いい感じに胸におさまるんですよ。
これが、私にとってのLife Pathfinder、
奇跡の船です。