今回は、
初めての記事なので基礎の基礎である「平均」について書いていきます。
「平均」とか小学生で習ったわ!そんなもん分かっとるわ!
っていう声が聞こえてきそうですが、
平均に騙されている人はたくさんいると思います。
たとえばある統計データで、
大卒の生涯賃金の平均は”2億8千万”、
高卒の生涯賃金の平均は”2億4千万”とあります。
じゃあ、4000万円も違うんだから
4年間の学費が500万としても、
大卒のほうが3500万多いじゃん!と考えられますよね。
ですが、
残念ながらそうとは言い切れません。
冷静に考えると分かることですが、
大卒の人には”医者””弁護士””官僚”など
高収入の仕事の人も多く含まれています。
つまり、それらの仕事の人たちが
平均値をぐっと高めています。
平均収入というのは、
全員の収入の総和を人数で割っただけのものです。
(全員の収入の総和÷人数)
ということは平均値より高い収入の人がいれば
同じだけ低い収入の人も存在するということです。
このようなことから平均だけをみて
物事を判断するには限界があるといえます。
このようなことを統計学では”平均の限界”と呼ばれることがあります。
テレビのニュース番組や情報番組では
よく平均の限界の理論を無視して情報発信しています。
それに騙されている人も多いでしょう。
そんな風に情報に騙されないようになるという面でも
統計学は強いと思います。
では、平均の限界という問題を解決する手段は
ないのか?という疑問もあると思いますが、
解決策は存在します。
それは
「分散」と「標準編差」という考え方です。
これも高校の数学で習う人はいるかもしれませんが
このふたつについてはまた後日記事にします。
また、
EXCELを使って平均を求める方法は簡単で
=average(平均を求めたいデータ)
という形で求まります。