中学3年生のある日。
友達が突然、「おれ、ギターやるねん。」と言い出した。

ふーん、と思った。

お前もやれへん?と言われたけど、部活もあったし教室に行くお金もないし。

やめとくわー、と答えた。


数日後、元町高架下の怪しげな楽器屋の前を通りかかった。
そういえばあいつギター始めるとか言うてたよなーと思いつつ、なんとなく店内へ。

白いフォークギターが5000円で売っていた。
その時、僕の財布には千円札一枚と少しの硬貨しか入っていなかった。

あいつ、お金とかどないしてるんやろ?

それだけを考えながら、家に帰った。