同好会加入前からのライフワークだったナガレホトケドジョウ。
一区切りがつき、記事にすることにしました。
今回も長い(笑)
ブログにしては長すぎますか。
まあこれ以上は削れないのでしょうがない。
長文回避したい方にまとめ動画を作りました。
ナガレホトケドジョウの生活史 4分40秒
ナガレホトケドジョウ各集団、トウカイナガレホトケドジョウとの比較。
飼育環境紹介。
繁殖の記録。
では、写真を交えてナガレホトケの生態を追っていきましょう。
成熟したオス 横
裏側
オスは性成熟すると腹部の精巣が発達してきます。
繁殖期は横からでも何となく分かりますね。
確実なのは下からの観察。
腹部に白い精巣が発達していればオス。
一見痩せていても性成熟していれば、精巣や卵巣は発達しています。
精巣も卵巣も発達しない「性別不明」の個体もそこそこいるので、そういう個体は繁殖から外す。
一方、メス。
成熟したメス 横
裏側
繁殖間近になると、横からでも卵が透けて見えます。
裏側からでも確認可能。
どちらかというと、オスの方が判別しやすいですね。
このように成熟した個体を4-5匹容器に入れて飼育。
真ん中の黒いのは採卵用の箱です。
採卵容器は4月に入ってから設置しました。
(飼育産卵用設備)
● 生体 ナガレホトケドジョウ 6匹(体長5-6cm)
● 約 50×40×20cm 発泡スチロール容器
● 容器置き場所 1日中日陰の風通しの良い場所
● 底床 川砂、石組み隠れ場、落ち葉
● 換水 7日-10日に1回 2分の一 水道水そのまま
● 餌 冷凍アカムシや冷凍イトミミズ
1匹当たり2分の一ブロック 2-3日に1回
● フィルター 水作エイトM 活性炭1袋を月1回交換
● 備考
飛び出し防止にやや水位を下げておく。
水位が低いため酸欠に注意。
金属製の板でフタをし、その上から発泡スチロールでフタ。
フタの隙間から日光が少しだけ入るようにする。
飛び出し防止にフタをする
さらに上から発泡フタをし、直射日光を遮る
餌用の冷凍アカムシ
全ての個体に行き渡るよう、餌は容器内の各所に撒く。
上記の飼育容器を10月に設置し、翌年の6月まで屋外飼育した。
6月中旬-10月初旬までは、水温が上昇するため、屋内クーラー水槽へ移動(設定温度23℃)
(発情条件)
● 十分に餌を与えておく
(ホトケドジョウより食は細い。与え過ぎには注意)
産卵間近の時期は冷凍ミジンコも併用して与えた。
● 繁殖前年の秋~冬に水温15℃-20℃程度で屋外飼育開始。
そのまま屋外越冬させ、水温5℃程度を経験させる。
3~4月にかけて、徐々に水温上昇。
水温15℃-17℃のタイミングで発情、産卵に至る。