つ、ついに、ついに!念願の一つであったツ、ツ、ツチフキの繁殖に成功しました―――!!!



幼魚から飼い込むも失敗、水槽内で繁殖試みるも失敗、駄目元で屋外飼育に切り替えて2週間余り。

繁殖期の6月が過ぎ、もう駄目かと思っていたら、産んでいましたヾ(@°▽°@)





生まれた時の体長7ミリ。

かなりでかいです。

既に完全に親と同じ体型をしています。


繁殖環境はこんな感じでした。





木陰に大き目の発砲スチロールを置き、飛び出し防止に完全に蓋をします。(カマツカ、ツチフキ、ゼゼラの底物三兄弟はすべて飛び出しますので、飼育の際は蓋を忘れずに……)

蓋の一部は日光と雨が入り、空気が流れるように金属製のメッシュにしました。


蓋を取るとこうなっています。





底全体に細かい砂を薄く敷き詰め、投げ込み式フィルターで24時間エアレーション。



ここにオス1、メス2の割合で投入します。

メスは1匹は抱卵していますが、もう1匹は興奮したオスの攻撃が分散される役目で入れています。


お父さんはこちら






うっすら追星が出ていますね(・∀・)

オスは成熟すると全身が淡い黄色になります。



お父さんの左下に分かりにくいですが、3センチ四方のくぼみが砂に空いています。

蓋を開けた時、オスがそこからどいて、稚魚がわらわらと散っていきました。



子育てを終えたお父さん。

全身がまだ黄色がかっています。

オス特有の大きな背ビレがカッコいいです。





こちらお母さん。




採集時はほっそり体型でしたが、餌を十分に与えると抱卵しました。

このまま産卵か!と期待しましたが、オスがまったく巣を作りません。

それどころか、ビビッてウィローモスの茂みに引きこもりになったので、水槽内繁殖は諦めました。

しかし、ひょっとしたら屋外ならいけるんじゃないの?と思い、やってみた次第です。


親には活力を与えるために、田んぼから採集してきたミジンコ類を一度与えました。

そして、もし稚魚が生まれた時のために死んだミジンコ類で底床を一旦いい意味で腐敗させ、デトリタス層を形成し、水替えを定期的に行いました。



そして、二週間、毎日メダカの粉餌を底にばら撒きながら、様子をみましたが、まったく産む気配がありません。。。

オスは相変わらずビビりで蓋を開けた瞬間逃げ回ります(_)


ある日、ふと様子を見ると、オスが逃げた後にクレーターみたいなのがありました。


その時は、餌を食った後だと思い、気にも留めませんでした。

フルサイズのツチフキが食事をすると、毎回3センチくらいのくぼみが出来るので、いつものことだと。



オスは巣を作って卵を守るという情報は知っていましたが、もっと大きなくぼみを作るものだと思っていたからです。

しかも、くぼみには卵らしき物は一見すると無く、砂だけでした。



それから数日後に餌やりに蓋を開けると、稚魚が沸いているではありませんか!!!



その数ざっと50匹ほど。

底物でかつ親が卵を守るタイプなので、稚魚は20くらいとふんでいましたが……多かった(^▽^;)



慌てて回収です。






ちりぢりに逃げるので、全てを回収するのは無理でした。

残りは親に任せます。





屋外組には親容器の砂を少し移して投入。屋内組には底物水槽のソイル+川砂+赤玉土を5年使い込んだものを敷いた容器で飼育です。どちらもエアレーション付き。



底物ですから、生まれた稚魚は最初から底生生活に入ります。

どうやら生まれたての稚魚は、ベアタンクやまっさらの砂で飼うと、栄養不足で死ぬらしいです。

餌は、冷凍ワムシと冷凍ブラインシュリンプを底全体にばら撒くようにして与えています。

稚魚発見後、3日ほど経ちましたが、もう7ミリから1センチに成長していました。


正面からのツチフキ面。





通常色はこんな感じ。





記念にもう一枚。

お腹を見ると、ブラインは食ってるようですね。




今の所、順調ですが、何か起こるか分からないので要注意ですね。

野生個体は7月の時点で体長3センチくらいが多いですから、産卵期を5月と考えて、2ヶ月ほどで安心サイズになると思われます。



最後に、成熟したペア採取に協力してくださった同好会の方々に厚くお礼申し上げますm(_ _ )m








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