フィラメント灯は電流が流れて光を発するわけですが、立ち上がりに若干の時間を要します。電流が切断された時も同様に若干遅れて消灯します。
これに対して、LEDは瞬間的に点灯し、そして消えます。
ここで両者に同じ電流を流すとします。ただし、目にもとまらぬ速さでオンオフを繰り返します。もちろん人間の手でスイッチ切り替えをするわけではなくて高速スイッチングするような回路を組んで行います。
こういう流し方をしたとき、従来灯は立ち上がりと消灯それぞれにタイムラグが存在するので事実上点灯しっぱなしで電流が流れ続けている状態になってしまいます。
これに対してLEDではきっかりオンオフを繰り返せるのでオフの時には電気を消費しません。
0.1秒ピッチで高速オンオフを繰り返しても人間の目には点灯しっぱなしに見えて瞬いていることすら感じませんが、消費電力はちゃんと半分になります。
元々LEDにするだけで十分節電効果があるのでわざわざこのような点滅回路を節電目的で組む話は聞きませんが、もしこれをやればさらに従来灯の1/20まで消費電力は落とせるわけです。
ちなみにこの瞬間的な点滅を利用して我々の部屋にいくつも転がっているリモコンは赤外線で点滅信号を発しています。
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