イスラエルへの旅行-2017New Year-クロアチアからの移動編 | おすすめリネン通販 ねんねん

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2016年の9月から約1年間、私はクロアチアのPulaという都市に滞在していました。

クロアチア生活が始まって1か月を過ぎた頃、

かれこれ15年前に、ウクライナで日本語講師をやっていた時の、元教え子で現親友のミコラ君から

「先生、一緒にイスラエルへ旅行に行ってもらえませんか?」

と、LINEのメッセージがありました。

 

割合で言うと、9:1くらいで、私が何かを頼んだり、迷惑をかけたりすることが多い間柄なので、

イスラエルという国には全く興味がなかったんですが、他に一緒に行ってくれそうな変わった人が

私以外に見つからないという、ミコラ君の頼みを引き受けることにしました。

 

 

節約のために、体力の計算を無視して色々行き方を考えたんですが、結局Pulaからバスで6時間かけて

ヴェネツィアまで行って、ヴェネツィアのマルコポーロ空港からトルコ航空を利用し、まずイスタンブール、

そこからイスラエルの首都テルアビブへ向かうことになりました。

 

 

当日は、もちろん早朝というか夜中3時起床。

 

4時過ぎに家を出発してゴロゴロとキャリーケースを引きずりながら、40分かけて徒歩でバスセンターへ。

(バスも始発前の時間帯で、冬の閑散期のPulaにはタクシーなんて走っていない)

 

 

それから、イタリアのトリエステでバスを乗り換えて、終点ヴェネツィア・メストレ駅、

最後はシャトルバスで空港までいくという、飛行機に乗るまでがすでに小旅行という感じでした。

 

そんなお疲れモードの私は、飛行機の座席に座ると、

「やれやれ、やっと一休みできる」と一息ついたところだったんですが、

前と隣に座ったイタリア人の年寄り集団が元気なことにびっくり。

 

70代の男女入り混じった友達グループみたいなんですが、まずオシャレで姿勢がいい!

そして大声で喋り、機内食もモリモリ食べ、よく飲んでいました。

 

ヨーロッパのお年寄りを見るたびに感じるんですが、日本のお年寄りが元気で長寿といっても、

こんなに元気な男女入り混じった集団が飛行機や長距離バスに乗って旅行に行く光景ってあんまり見ない気がします。

 

いつまでも体力があって、人生を楽しんでいるお年寄りって素敵です。

このくらいの移動で疲れていた自分が恥ずかしくなりました。

 

 

イスタンブールの空港はこれまで何回もトランジットでお世話になったので、勝手知ったるもの。

 

ここに着いたら何を置いても、ターキッシュディライトという、朝鮮飴みたいな(これって九州の人にしかわからないかも)食感で

フルーツ味だの、ピスタチオやココナッツが混じったお菓子の試食を、これでもかっていうくらい食べるのが、マイルールです。

 

本当は、そんなことしている時間はなかったんですが、空港内を速足でゴロゴロゴロゴロ~っとキャスターを引きながら、

各お土産屋のターキッシュディライトの試食を口に押し込み、結局小さい箱に換算すると、半分くらいの量を食べたところで満足。

慌てて、自分の搭乗口に向かいました。

 

 

イスラエルの入国審査は厳しいとは聞いてたんですが、テルアビブ行きの乗客に対しては、イスタンブールの搭乗口での

手荷物検査から面倒でした。

 

一人ずつ呼ばれて、かばんを全部あけ、靴も脱がされました。

 

今日の交通機関の組み合わせは、ほとんど待つこともなく乗り継げたにも関わらず、テルアビブに到着したのは22時過ぎ。

朝のバスからかれこれ11時間位何らかの乗り物に乗ってました。

 

イスラエルの入国審査は、効率こそ悪いものの難しいことも聞かれず順調にパス!

 

今はパスポートに入国スタンプが押されることもなく(イスラエル入国記録があるパスポートは一部の国で入国拒否される

ことがあるそうです)、空港を出るは出られたんですが、最終電車まで残り10分しかない!

 

空港内のWi-Fiを拾ってミコラ君とLINEで連絡を取りながら、最寄り駅まで迎えにきてもらう約束まではどうにか取り付けることができました。

 

ATMで現地通貨をおろし、空港内の表示を見ながら電車までダッシュ!

ふぅ、どうにか最終電車に乗ることができました。

 

 

イスラエル旅行について書かれた情報って本当に少なくて、首都のテルアビブに関しては、意外と都会でボーダレス、

テルアビブっ子はフレンドリーとあったので、低かった期待を多少上げていたんですが、到着した駅が普通にひなびていて、

何臭いかわからないんですが、不思議な匂いがして、また期待が下がりました。

 

4日前にイスラエル入りをしていたミコラ君は、それまではAirbnbで見つけたお部屋に滞在しながら、

家主さんと一緒に、または一人で観光していたみたいなんですが、今日から二人用のフラットに移動したところ、

写真と違って落ち込み、それに加えて昨日クラブに行ったせいで二日酔い&睡眠不足が重なり、かなりテンション低めで

駅まで迎えに来てくれてました。

 

ほんと、この駅の周り、暗くて臭い。

 

途中で入った商店で水とナッツひとつまみとジュースを買っただけなのに、お会計1500円。

 

噂通り、物価が高いっ!

フラット本当にぼろいっ!

到着したばっかりだけど、か、帰りたい…              

 

 

ふふふ、読者のみなさん、いつかこの旅行記が華やかで楽しく、前向きで励まされるようになると思って読んでたりしませんか?

 

先に言っておきます。

 

そんな風にはならないですよ。

結局帰る日を指折り数えて待つという旅になるのでした。

 

続きます