こんばんは。
今日はゲームではなく映画を紹介したいと思います。
記念すべき映画紹介第一回は、私が一番好きな映画であるターミネーターです。
私はターミネーターシリーズが異常なほど好きなので、
かなりマニアックな記事になると思います。

※ネタバレ前提で語りたいと思っていますので、
※これから映画を観る予定の方はこの記事を読まないほうがいいと思います。
※あくまで一度映画を観た方に、より楽しんでもらうための記事です。
※万が一この記事を読んでしまったとしても、
※当ブログでは一切の責任を負いませんのでご了承ください。

-----------------------------------------------------------------------------------

この映画の概要
未来の世界は、機械と人間が戦争をするという地獄のような展開を繰り広げていた。
圧倒的な力を持つ機械軍に人間は苦戦していたが、
一人の男によって機械に互角以上に戦えるようになった。
男の名はジョン・コナー。人類の救世主である。
機械軍はジョン・コナーが生まれる前に、母親であるサラ・コナーを抹殺するべく、
現代に殺人マシンであるターミネーターを送りつけた。
一方、それを阻止するべくジョン・コナーは過去の母親を守るため、
兵士カイル・リース(役者はマイケル・ビーン)を同じく現代に派遣した。
戦いは未来ではなく現代で始まるのである。
-----------------------------------------------------------------------------------

この映画では、特に二人の人物を一気に有名にしました。
一人はこの映画の監督であるジェームス・キャメロンです。
この監督はこの映画を創る以前、殺人魚フライングキラーなど
イマイチぱっとしない映画を創っていました。

しかし、このターミネーターはもはや説明不要なまでに有名タイトルとなりました。
当然監督の名も世界に知れ渡ったのです。

もう一人は、ターミネーター役を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーです。
執拗にサラ・コナー(役者はリンダ・ハミルトン)を追いかけ回す姿は恐怖そのもの。
機械であるという設定上、彼はほとんど喋りませんが、動きや行動で観る人を魅了します。

悪役であるのにも関わらず、サラ・コナーを追いかけ回す時以外にも彼の行動がしっかりと描かれます。
パンクどもから服を奪い素手で殺してしまうシーンや、アラモ銃砲店で散々店の親父をこき使った挙句、
結局ターミネーターがお金を払うわけ無く、撃ち殺してしまうシーンなど、
サラ・コナーを探す前から
いかにターミネーターが人の命など何とも思っていないかをうかがうことが出来ます。

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

また、徐々に負傷して機械の骨格が露わになっていく演出も素晴らしいです。
以下では少し、ターミネーターの活躍や行動を紹介したいと思います。

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

目と腕を負傷してしまったターミネーターです。
サラ・コナーを追うのを一時中断して、修理に取り掛かりますが…

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

このシーンで、カイルの言う通りターミネーターが
本当に機械であるということがはっきり分かります。
やけに空洞ですが、中は機械でできていることが分かります。

中途半端に負傷した目玉を取ると…

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

そこから不気味に赤く光る謎のカメラ(ターミネーターの目)が!

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

そのまま街に出るとあまりに不自然なので、
都合良くそこにあったサングラスをかけることにします。
ついでに、髪の毛をポンポンとセットするお洒落な一面(?)も。

これぞ、ターミネーターのシンボルであるシュワちゃん+サングラスの誕生の瞬間です。
ターミネーターのイメージは彼以外ありえないというイメージを強く植え付けてくれました。

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

ターミネーターは人に質問された時に、いくつかある返答例からチョイスするようです。
しかし、わざわざfack you asshole.と汚い言葉を選ぶのが良い味出しています。
ちなみにこの言葉は服を奪われたパンク達が言っていた言葉です。
それを学習したのでしょうか。

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

忘れてはならないのがI’ll be back.でしょう。
この後、車で本当にすぐ戻ってきます。
この言葉は後の続編でも使用される言葉です。

ねんねんの年がら年中ゲーム日記-ターミネーター

映画の終盤、ターミネーターはついに皮膚が全て剥がれ、不気味な骨格だけとなってしまいました。
それでも、それでもサラ・コナーやリースを追いかけることを決して止めません。

当然、そこからのシーンはCGを使っています。
CGを使うということは、お金が物凄く掛かります。
しかし、まだB級映画の域を出なかったこの映画では、それほど製作費を用意出来ませんでした。
約14億円という話です(後のターミネーター2では約140億円の開発費)。

フレームレート(コマ数)を少なくするとお金は抑えられますが、
カクカクとした映像になってしまうため、興ざめになってしまいます。

ここで、追い詰められたキャメロン監督の真価が発揮されたのです。
ターミネーターが骨格だけになる前に、トラックに轢かれて足を負傷させることにしたのです。
そうすればフレームレートが低くてカクカクしていても、
足を負傷させた演出に活かすことが出来るからです。
結果、何とか少ない製作費の中で映画を完成させることに成功したのです。

ターミネーターを倒し、未来の指導者となるジョン・コナーを身ごもったサラ。
え?父親は誰かって?未来からサラを守りにきたカイル・リースです。
ジョン・コナーの父親は、自分より若いカイルだったのです。

そのため、作中でもいわゆるベッドシーンがあります。
これを知らずに家族と観ていて気まずい目に遭った人もいるのではないでしょうか(笑)
ですが、よく考えるとこのシーンでも非常に重たい内容が含まれています。

B級映画によくある

「とりあえずサービスでベッドシーンを入れておこう」

というものは、私は好きではありません。
しかし、ターミネーターにおいてはこのシーンも非常に重要な意味を持っているというのが
他の映画とは一味違うところでしょうか。

カイル・リースがサラに告白した、「愛している、ずっと前から」
という言葉は非常に深い意味があります。
「ずっと前」と言っても、カイルは未来の人間なので本当は「ずっと後」なのです。
複雑な時空を超えた愛ですねえ。

カイルを現代に派遣したのはジョン・コナーですので、自分の父親を送りつけたことになります。
カイルは終盤に死んでしまうのですが、そうしないと自分は生まれられないのですから。

こういう難解な矛盾点はタイムスリップを扱う話によくあることです。
しかし、
カイルが現代で死ぬ(本来カイルはその時代にまだ生まれていないはずなのだから問題なし)

サラはカイルの子を身ごもる

ジョン・コナーが生まれる

カイルの母親が何処かでカイルを産み、未来においてジョン・コナーに出会う

カイルはサラを守るため現代にやってくる

と解釈すれば、ほとんどの矛盾は消えるのではないでしょうか。

カイルは未来でサラ・コナーの写真を持っていました。
その写真は何処で撮られたのかという伏線もしっかりとラストで回収したのが素晴らしいです。

ラストで少年が言った言葉、「嵐が来るよ」はサラ・コナー達が
これから激しい戦いに巻き込まれるという意味と、
製作者が続編を考えていたという意味の2種類があるらしいです。

アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン…
いずれも素晴らしいキャストでした。
-----------------------------------------------------------------------------------

余談ですが、映画内で度々流れる曲はよく聴くと名曲ですので、
また観たいと思った方は注意深く聴いてみてください。
サラの友達のジンジャーが聴いていた曲、ディスコのテクノアールで流れていた曲などです。