野良猫との出会い
7月上旬のある日、庭の隅に掘ってある生ごみ用の穴で、何かを漁っている猫を見かけました。初めて見る猫で、かなりやせ細っています。可哀そうになり、家猫用のご飯を近くに置いてみると、がつがつ食べて、そのままいなくなりました。
すると翌日から朝晩に顔を見せるようになり、ご飯をあげるのが日課になりました。しかし警戒心は強く、1メートル以内に近づくと「シャー」と威嚇して逃げていきます。見た目はまだ若く、小顔だったので雌猫だろうと思い、勝手に「ハナ」と呼ぶことにしました。
動物病院で不妊手術
地域猫として世話をするには、まず動物病院で不妊手術を受けさせる必要があります。妻の仲間に保護猫活動をしている人がいて、捕獲用のケージを借りることができたので、捕獲を試みることにしました。ご飯をあげ始めて1か月ほど経ち、縁台で食べる習慣がついていたので、そこにケージを設置したところ、無事捕獲に成功しました。
最初は少し暴れていましたが、すぐにおとなしくなりました。持ち込みに対応してくれる動物病院には事前に連絡してあったので、ケージを車に積んでそのまま直行です。性別も年齢も不明のまま当日手術となり、結果は翌日引き取り時に聞けるとのことで、その日は預けて帰りました。
翌日の夕方、妻が猫を引き取って帰ってきました。実はオス猫で、年齢は1〜2歳、去勢手術を終えたとのことでした。抗生物質を飲ませる必要があると言われたので、ご飯に混ぜて食べさせた後、ケージから出しました。すると、あっという間に敷地の外へ走り去ってしまいました。
外飼い猫として迎える
お腹が空けば戻ってくるだろうと思っていましたが、翌日から姿を見せません。1週間経っても戻らず、居場所を移してしまったのかと諦めかけていた矢先、庭の隅に何事もなかったかのような顔で現れました。
ご飯をあげると、がつがつ食べたので、やはり空腹には勝てなかったのでしょう。それ以来、ほぼ毎日ご飯をねだりに来るようになりました。最近は食欲も旺盛で、1杯目で足りないときは「にゃーん」と鳴いておかわりを催促してきます。
満腹になると庭で横になってくつろぐ時間も長くなりました。しかし警戒心は依然として解けておらず、近づくと「シャー」と言われることも少なくありません。ご飯をあげ始めて3か月になるのに、その態度はどうなのかと言いたくもなりますが、これも野良猫として自分の身を守るために身についた習性なのでしょう。
信頼関係というのは、こちらが一方的に距離を縮めようとしても難しい、ということをハナに教えられている気がします。人間関係にも通じる話かもしれません。
夜はどこかのネグラに帰っているようですが、場所はわかりません。ハナが我が家を安心できる場所として認めてくれる日を気長に待ちたいと思います。



