前回、中小企業診断士試験と社労士試験の違いについて書きましたが、最も大きな相違点を忘れていることに気が付きました。

 

 何かというと、診断士試験は「英語とカタカナ語を覚えなくてはならない」(涙)です。 

 

 企業経営理論や運営管理でも相当数の英語やカタカナ語が出てきましたが、4科目目の経営情報システムに入ったら、英語とカタカナ語のオンパレードです。

 

 例えば、情報システムの設計手法では、次のような言葉が説明されます。

 

・フォールトアボイダンス:故障や障害を未然に防ぐための設計思想

・フールプルーフ:人が誤って操作しても事故につながらない、あるいは誤操作そのものを防ぐ設計思想

・フォールトトレランス:部品の一部が壊れたり、障害が発生したりしても、システム全体を止めずに動作を続けられるようにする設計思想

・フェールセーフ:故障や事故が発生したときに、システムの稼働よりも人や環境の安全を重視する設計

・フェールソフト:故障が発生してもシステムを完全に停止させず、一部の機能を制限して動作を継続させる設計

・フォールバック:障害が発生したときに、旧システムや予備機に切り替えて稼働を続ける方法

・フォールトマスキング:障害が発生しても、その影響を外部に見せないように吸収する仕組み

 

 また、システムの信頼性では、次の英語が出てきます。

 

・RAS:リライアビリティ(信頼性)、アベイラビリティ(可用性)、サービスアビリティ(保守性)

・MTBF:平均故障間隔

・MTTR:平均修理時間

 

 これはほんの一例です。前回は、1次試験突破は夢物語ではないと言いましたが、この経営情報システムに入ってから自信が崩れ落ちています。社労士試験で数字を覚える大変さに勝るとも劣りません。繰り返して少しずつ覚えていくしか方法がなさそうです。