先日、小学生の子供の参観に行ってきました。
毎回授業参観に行くと、子供の外での様子が見えるのはもちろんですが、クラスの他のお子さん達が担任の先生とやり取りする様子から、性格が垣間見えたりするので非常に興味深いです。
その日の教科に道徳がありました。
道徳って分かりますか?主人は道徳が何だったか忘れてしまっているらしく、「算数とか国語ならわかるけど、道徳ってなに?」という有り様だったのですが。
「こんな時に君はどうする?と善悪が絡んだ感じのエピソードを示して、微妙な判断を考えるような授業だよ。」と答えておきました。これで合っていますかね?
話がそれてしまったのですが、この道徳の授業は前年も子供の授業で参観したのですが、本当に子供達の人となりが出るっていうか、観察(参観)していて本当に面白いです。
傾向として、やんちゃでちょい悪系の子(子供の日々の学校での話から推測する)と私が思っている子は、あまりいい子な答えが出てこない。
で、特に子供の話に上ってこない子とか、たまたま私が知っている、いい子タイプの子はいい子な解答を出す事が多いんです。
この日のエピソードは、
将棋が上手い子は近所の大人がよい勝負相手で、よく将棋をさしています。
いつものように近所のお店屋さんの主人と将棋を指していたのですが、その時点での勝負は互角。
そんな時にお店のお客さんを対応する為に中座した主人。
待っている間にその子は勝ちたい。だけど。と葛藤し、結果自分の駒を(左右どちらか忘れてしまいましたが)一つ動かす。
その後再開した勝負だったが、先程動かした駒の働きにより、その子は勝つ事ができた。
もう一勝負誘われたが、適当な言い訳をして、帰宅するが帰り道すがら、何とも言えない気持ちになり涙する。
というものでした。
担任の先生は、この子の心情について、「なぜ?」「どんな風に?」「どう思ったと思う?」等、クラスの子供達に質問していくのですが、
やはりこの日も、そういえばこの子はちゃっかりしたタイプの子だったね~。と思っていたたお子さんが、不正をした時の気持ちをそれは上手に表現して発表してみたり、
去年の参観の時に「そんな悪い事考えちゃうの?」と思うような驚きの発言をしていたお子さんが、ちゃんとしたというか、良い側の気持ちに立った発表をしているのを聞いて、一年の成長を感じられたりと、今回も子供達の様子を楽しんでいました。
そして先生は、最後に登場人物の子が涙していた理由を尋ねたところ、あるお子さんが手を挙げました。
そのお子さんは席を立って「弱かったから。」と答えました。
それに対して先生は、「何が?」と尋ねるのですが、その子は「将棋で。」と答えます。
先生「将棋が弱かったから泣いた、という事ですか?」
発言した子「(消えそうな声で)あれを・・・・自分が・・・。」
と答えるのですが、先生は時間が気になるのか、その子の発言が耳に届いていない様子。
私はちょっとの間発言したこの言っている事を考えていたのですが、ハッと気づきました。
このお子さんは登場人物の子は、自分が弱かったから勝ちたいという誘惑に負けてしまって不正をしてしまった事を悔しく思っている。と言っているんだ、と。気づいたからです。
まだまだ子供だというのに、よくそんな深い事を考えられるものだ。と感心していたのですが。。。
先生にはその小さい声が届いていないので、この発言者のお子さんは話を読み取れていない。と判断されてしまったようです。
先生「それは違いますよね。皆さんはどう思いますか?」
とクラスの子供達に問います。
当然クラスの子供たちからは「違います。」といった声が上がります。
私はその子に向かって心の中で、「言いたい事、ちゃんと言って!頑張って!!」と叫ぶのですが、そんな気持ちが届くはずもなく、結局発言者の子は座らされてしまいました。
よほど私は、先生に「ちょっと待った~!!」と割って入りたくなったですが、授業参観で参観している身では授業の邪魔をする訳にもいかず・・・。
でも、すごくいい事を言っているのに、間違い扱いされた子供さんはきっと傷つくに違いなく・・・。
だけど、先生の間違いを素人の私が指摘しようものなら先生のプライドが砕けてしまうだろうし。
それに担任の先生は、学校内で屈指のベテラン教師にして学年主任。ウチの子が睨まれる結果にでもなったら、シャレにならない。。。
私の中でものすごい葛藤があったのですが、立場上結局その様子を傍観するのみ。
無力感にさいなまれつつ、道徳の授業は終了しました。
子供の道徳の授業を楽しむはずが、私自身が道徳の授業の教材のようになってしまいました。
で、その時に何もできなかった私は、休み時間に一緒に参観していた主人に聞きました。「さっきあの子すごーく深い事言っていたよね?けど先生全然気が付かなかったよね?」すると、主人は「そうだね。あれはちょっと可哀想だった。後でフォローしないとね。」と言うんです。
この発言者のお子さんはうちの近所のお子さんで、主人もよく知っている子だったのです。
え、主人も同じように気が付いていたの?と驚きました。
そしてその休み時間の時に主人の姿が見えなくなったので、どこか歩き回っているのかと思っていたのですが、次に姿を見せた時に「話してきたよ。」と言いました。
主人がそのお子さんと話をしたところによると、やはりそのお子さんの言いたかった事は私が思った通りの事だったそうです。
けど、先生に言われてしまったのと、他の親御さんがいる前でそれ以上言う事ができなかった。という事でした。
で、主人は「言いにくいかもしれないけれど、ちゃんと言わないと相手にはちゃんと伝わらないよ。」とアドバイスしたそう。
やっぱりあの時に私が、ちょっとまった~!!をやった方がよかったのかな?と思いつつ、
ちょうどその時に教室にやって来た発言者の親御さんに、お子さんの素晴らしい発言についての報告をしたのでした。。。
こういう大人の間違いを見続ける事で、子供は大人も自分達と同じ間違いを犯す人間だという事を知り、それが反抗期に繋がり、そして大人になって行くのかな~。などと考えてしまいました。