私は、最近、迷っていたけど、答えが出せた。
銀が子犬の頃、噛み癖に悩んだ。
しつけが必要だと思い、しつけ教室を探した。
一件目。
近くの山を上ったところにある犬の訓練所では、
悪いことをした時は、空き缶に石を入れて、犬が嫌がる音を立てたらいいんです。
それを繰り返していったら、やらなくなるから。
そう教えてもらった。
ここでは、そんなやり方をするんだと思った。
2件目。
ホームセンターの2階にあるしつけ教室で、
無料体験を申し込もうとしたら、
大好きなおやつを持ってくるように。と言われた。
ご褒美として必要だから。
ここでは、そんなやり方をするんだと思った。
三件目。
動物病院の張り紙に目が留まった。
昔、子供と遊んでいた公園のそばに、そんな教室あったっけ?
そう思いながら、尋ねてみた。
そこの上野先生との出会いが、私の銀に対する考え方の基本となった。
おやつは、不要だったし、
嫌がらせて、行動を制御するやり方は、言語道断。
犬は家族。
命令はしない。
心を通じ合わせることが大事なんだと教えてくれた。
たとえ、お座りをさせるときでも、
犬に話しかけるトーンがあって、
それは、決して威圧的であってはいけない。
犬は、飼い主が、座って欲しいと思ってるから、座ろう。
そんな風にして座る。
待て!ではなく、「待ってね。」
付け!ではなく、「付いてね。」
そして思い出した。
ダメ、ではなく、「おしまい。」
ある方が、私の散歩風景を電話口で聴いていて、そのように指摘してくれた時、
そうだったと、思い出した。
私は、長い年月を費やすと、ついつい忘れてしまうんだ。
あれからまもなく、上野先生は、癌で帰らぬ人となり、
教室で教わったことは、もう2度と教わることはない。
忘れてはいけないことだったのに。
最近迷っていたことは、
スリップリードのこと。
指示が直接犬に伝わるというので、
何度か使ってみたけど、
うまく使えない。
スリップリードは、耳の下あたりに着けて、
力加減で、合図を送る。
でも、
銀には、苦しそうでしかない。
それに、私には、その指示の仕方が出来ない。
リードを引いて合図することは…
上野先生の教えにそむく。
それが違和感の原因だったことに気づく。
私が出せた答えというのは、
私には、スリップリードは、向いてない。
ということ。
それぞれに、向き不向きがあると思います。
これは、私と銀の間でのことです。
🙇♀️