『深夜に具合が悪くなったけど、
救急で来たところで、大して何も出来ないと言われたので、朝一番で、病院に行きます。』
朝起きてまず、スマホを見たら、
彼女さんから深夜の1時にメッセージが入っていた。
私はひたすら次の連絡を待つ。
スマホの通知音が鳴った。
『リョウさん、1週間の検査入院となりました。
まずは、髄膜炎の疑いから、検査を進めるそうです』
ようやく、一歩前進した気がした。
彼女さんは、何かあるたびに、私に連絡を入れることを惜しまなかった。
超一流アパレルメーカーの店長の肩書きを持つ彼女さんは、言葉遣いも丁寧で、説明もわかりやすかった。
まだ2人は、付き合ってから、おそらく3ヶ月ほど。
そんな人が、息子の入院手続きを行ってくれている。
入院準備もしてくれている。
私が仕事を休んで、大阪の病院まで行くべきところを
お付き合いしているという、ただそれだけで、
こんなに甘えていいものなのか?
私は、自分が行くべきではないかと、問うたら、直接電話がかかって来た。
「今、お電話大丈夫ですか?
入院で必要なものを買い出しに出てます。
これから戻って、入院の説明があると思います。
お仕事休まれなくても、大丈夫ですから。
また、面会のことが分かれば連絡します」
私は、彼女さんに、委ねることにして、仕事に行った。
明日、午後3時に面会に行って来ます。
私は、エンカの散歩の時間に、自分を俯瞰する。そして頭の中を整理する。
今朝は、どんな1日になるかと不安になっていたけど、
エンカを見ていると、
どんな1日にしようか?と、自分が主体になった方がいい気がして来た。
エンカは、そう態度で示してくれた。

