駿くんは なにも分からない私に 丁寧に解説しながら サッカーの楽しみ方を教えてくれた…

そんな駿くんの笑顔に 笑った口元に… 全神経が集中し…

(男の子って やっぱり 可愛いな揺れるハート

結局、サッカーよりも 駿くんに見とれてる間に 試合終了~



「ボク、今日は少しだけ飲みたいな 良いでしょ?」
と 未成年のくせに、駿くんが そう言って甘えるので
ちょっとだけと約束して 居酒屋に入った


今日の試合の話し、駿くんの学校の話し、お友達の話しを 私はニコニコしながら聞いていた…

冷酒がきいているのか 駿くんの顔がほんのり紅い…


「なんだか ボク ちゅ~したくなっちゃった揺れるハート



遠い昔、息子に甘えられた時のように 駿くんが顔を近づけてきた…

錯覚と酔いの中、柔らかい感触のものが 私の唇に触れる…


「アン...ダメ...」


私は声にならない声で 抵抗するが 駿くんの柔らかな唇は 離れようとしない…

「好きです、美冴さん」

一瞬 唇を離し そう告げると、もう一度 私の唇を吸い上げた…


「もう少し ボクに付き合ってもらっても良いですか?」

杯に残っている冷酒を飲み干すと 駿くんは立ち上がった…


その時、私は返事をしたのか してないのか 記憶に無いのだけれど 私は駿くんを追って 店をあとにした…



3日後、私は駅前で 駿くんと待ち合わせしていました


時間少し前に着くと サッカーの試合に向かう人でいっぱい…

誰か知り合いに逢ってしまうのでは…と びくびくしていましたが 駿くん登場で 私の頭は飛んでしまいました


「美冴さぁ~んっ、お待たせっ!」

クシャクシャな笑顔を駿くんが 私だけに向けている…


「駿くんって お友達のママとかに 人気無ぁい?」

上気した顔を悟られまいと 必死で普通の話題に振ろうとする私の心を 知ってか知らずか

「美冴さんくらいの女性に ボク、結構 ウケ、良いんですよね!
ボクも 年上の人の方が 好きだし」


駿くんったら ウィンクしながら またクシャクシャな笑顔を私に向ける…



競技場までの道のりを 私は恋する少女のように 時折、駿くんを見上げたり、うつむいたり、小走りしたり…


(こんな風に ウキウキした気分は 何年ぶりなんだろ…か…)


そんなことぼんやり考えてると いきなり駿くんが 私の手を握ってきた…

「ごめん、
ボク 歩くの早くて…あせあせ(飛び散る汗)


(えっ!え?… このまま歩くの?どーしよ…
こんなんして 若い男の子と 手を握って歩いてるの、誰かに見られたら…)


うつむきながら 小走りしてる私は 身体中が 熱くなっていった…


「美冴さん、なにか飲み物でも 買いますか?」


ふと目線をあげると そこは歓声が沸き起こり、チームカラーで真っ赤に染まった観衆の中でした…


「凄い…
駿くん、凄いねっ」

サッカー初めての私は なんだか分からない感想しか言えず…


「でしょっ!?
開幕戦だから 特に今日はねっ!」

駿くんも興奮してるのか 握った手をもっとキツく握りしめながら 振り返った…




なんだか最近… つまんないんですの…考えてる顔



「お母さん、ちゅ~しても良い?」

「僕、お母さんと結婚するの揺れるハート


あんなにベタベタに甘えていた末っ子くんも 部活に入り 友達との付き合いで忙しくなり…


私なんて ただの飯炊きババァですから… はぁ~ぁ…
なんて、ため息出ちゃう毎日でした…



春休み、息子が楽しみにしていた 開幕試合のチケットも 一緒に行けるものだとばかり思っていたのに…

「僕 翔平くんと行きたい! お父さんとお兄ちゃんと 僕と翔平くんで行っても良い?」

(え?私は?… )



お母さんなんて行かなくて当然という態度に ショックを受けた私は その日 パート先で 愚痴ばかり…

それを傍で聞いていた 大学生の駿くん、


「ボク、その日 開幕戦のチケット持ってますよ!
ただし、野球じゃなくて サッカーなんだけどあせあせ(飛び散る汗)
良かったら 一緒に行きませんか?」

ちょうど一緒に行く人を探していたという 駿くん…


(サッカー、全然 分からないんですけど…)


一瞬 躊躇する私…


「どうせ その日はひとりになっちゃうんでしょ?
試合の後、食事も付き合ってくれますよね?」

無邪気な駿くんの笑顔にも乗せられ、


「イッチャウ、イッチャウ~!!」

思わず 二つ返事しちゃったほっとした顔




後から冷静に考えると

サッカー、本気で分からない…
19歳の駿くんと どんなお喋りすれば良い?

返事をしたのに後悔している私…

パート仲間から1番の人気で可愛いイケメンくんの駿くんに 話しかけるだけで 赤面の私が ふたりだけの時間を?

今から 考えるだけで ドキドキしてきちゃうほっとした顔



あれほど 息子くんの態度にショックを受けていた私だったのに いつしか 開幕のその日が とても待ち遠しい日に変わっていた…


あと3日… ウフッほっとした顔