岩戸隠れ? | ~ 合歓の花の開く刻 ~

~ 合歓の花の開く刻 ~

心の琴線に触れた日常への返しうた


昨日の朝、自宅の洗面所に、閉じ込められました!Σ( ̄□ ̄;)


顔を洗って、歯を磨いて、いつも通りドアノブを回しました。

が!

開きません!Σ( ̄□ ̄;)


押しても、引いても、叩いても、

開きません!


幸い、両親と同居しているので、助けを呼びました。

が!

親が外側から、ドアノブを回しても、
押しても、引いても、叩いても、

開きません!


困った…
どうすれば…

携帯電話は、部屋に置いてきました。
9時を待って、専門業者を呼ぶにしても、会社に遅刻の報告ができません。

最悪、親に代行してもらうか…


小一時間、試行錯誤を経て、父がドアノブ部分のドア板を破壊し、ドアノブごと引っこ抜いて、ようやくドアが開きました。

完全遅刻時間になってしまい、母がパニクってしまいました。
その様子が、あまりにも可哀想だったので、

「事情を説明して『遅れていく』と、事前連絡してから出勤するから、大丈夫よ。」

と、冷静になるよう宥めました。


しかし、

「洗面所のドアが壊れて、閉じ込められてしまいました。」

なんて、誰が信じるのでしょう…。
おおかた、

「寝坊したんだな…。」

と、解釈するのが、普通でしょう(^-^;


ただもう、起こってしまったことなので、いつも通り、

「なるようになる。」

と考え、慌てずに支度をしました。


支度をしながら、


両親がいたことに、感謝しました。

もし、独り暮らしだったら、
会社に遅刻どころでは、済みません。

ドアを破壊するだけの道具も、内側にはありませんでしたし、
連絡手段がない以上、助けを呼ぶこともできません。

最悪、いつまでも発見されず、餓死したかもしれません。


それから、

「家が建ってから37年間、
開閉に何の問題も起こさずに、働いてくれた洗面所のドア」

に、感謝しました。


人間は、「ありきたり」と思っている日常が多い人ほど、恵まれているのだと思います。

「無意識が多い」

と言うことは、
周りが、私達の人生を、意識する必要のないほど、支障なく支えてくれているということです。

人に限らず、動物や植物、有機物、無機物。
様々なものが、支えてくれています。


私が起こったような、予期せぬアクシデントは、普段意識してない援助者達への、感謝の気持ちを気づかせてくれるので、けして、

「運の悪いこと」

では、ないのです。


もしかしたら、いつも通りに出勤していたら、なんらかの事故に巻き込まれていた可能性もありますし、

壊されてしまったドアが、私の身代わりになってくれたのかもしれません。

いつも以上に、周囲に気をつけて、安全に駅へと向かいました。


駅へ着くと、

ホームに電車が停まったまま、
人だかりでした。

なんらかの事情で、大幅な、電車遅延が発生していたようです。


JR発行の遅延証明書をもらい、

「自己都合による遅刻」

ではなく、

「公共交通機関遅延による、やむを得ない遅刻」

となり、

私は、査定評価等に傷のつかない「遅刻」となりました。


上司や同僚に、

「朝、洗面所のドアが壊れて、小一時間、閉じ込められた。」


と、話したら、爆笑されてしまいましたが(笑)


扉 画像提供:Photo AC



読者登録してね