母の木合歓木羽を休める小鳥をただそっと見守り小さな歩みの虫をただそっと見守り争うアリとクモをただそっと見守り足元の小さな花を優しく抱き留めて雨も風も陽も受けて寄り添う小さな命を当たり前の様に育みあるがままに見守る人の暮らしに心を濁し疲れた目で見上げれば皐月晴れの空いっぱいお前もここへおいでと新緑の葉たなびかせて佇むまま手招きをする利も欲も見返りもなくこの自然を受け入れてあるがままに広がる木溢れるものは無私の愛撮影:合歓木