母の木 | ~ 合歓の花の開く刻 ~

~ 合歓の花の開く刻 ~

心の琴線に触れた日常への返しうた

合歓木

羽を休める小鳥を
ただそっと見守り
小さな歩みの虫を
ただそっと見守り
争うアリとクモを
ただそっと見守り

足元の小さな花を
優しく抱き留めて


雨も風も陽も受けて
寄り添う小さな命を
当たり前の様に育み
あるがままに見守る


人の暮らしに心を濁し
疲れた目で見上げれば

皐月晴れの空いっぱい
お前もここへおいでと
新緑の葉たなびかせて
佇むまま手招きをする

利も欲も見返りもなく
この自然を受け入れて
あるがままに広がる木
溢れるものは無私の愛



hahanoki撮影:合歓木


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