過ち | ~ 合歓の花の開く刻 ~

~ 合歓の花の開く刻 ~

心の琴線に触れた日常への返しうた


合歓木

野良猫クロがひっかいた
隣のおじさんが怒ってた
人に危害をくわえる猫は
処分するしかないんだと

誰の手にも心ゆるさない
威嚇する喉はつぶれてる
なけた頃の子猫のクロは
風に攻められる小さな鈴

nau nyau nyaa…
nau nyau nyaa…

無垢な命が泣き叫んでる
小さな身体助け求めてる

無垢が枯れて潰れる前に
僕が耳を傾けられたなら
僕が抱き上げられたなら
やさしい猫になったよね


遠い国で彼らが暴れてる
エラい人達も頭抱えてる
言葉もうまく通わなくて
沢山の人達がふるえてる

誰の声にも心ゆるさない
手に持つ刃をはなさない
だけどきっと子供の頃は
未来を信じて縋ったよね

Someone help me!
Someone loves me!

無垢な涙が頬濡らしてる
小さな手が助け求めてる

無垢が枯れて壊れる前に
僕が心を傾けられたなら
僕が抱きしめられたなら
哀しい今日はなかったね



子猫
写真:ソザイング

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