After the rain 【二人の物語】…fin | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。




最後まで読み終わり、それでも何かを書いている潤の手元を覗けば七色の虹。


【あかはしょう】

【だいだいいろはとーま】

【きいろはかくん】

【みどりはまくん】

【あおはさゃとち】

【あいいろはりく】

【むらさきはボク】

【くっついてみんななかよし】

潤?

【ボクおしえてもらったの
 にじって雨がやんだらできるんだよね
 かなしいことぜんぶもっていってくれるんだよね】
「何でそんなことを知ってるんだ?」
【しゅうがボクがくるしくっていたくってないてたらおしえてくれた。
 かならずにじはお空にかかるからって
 いたいもぜんぶもってってくれるからって
 いまは雨がふっているけどかならずやむからって】

虹……光の屈折、そんなことはどうでもいいな。

虹、潤の意味するもの。

それは今この時。

みんながいる場所に潤もいる。

それが潤の望んだ世界。

潤が笑って、みんなが笑って……。

心に灯が点る。

俺は、笑うだけで幸せなんて……そんな小さなことが幸せなんて、潤に出会うまで知らなかった。

【わらうの】

「そうですね。潤、笑っていましょう、あなたは幸せになる権利があります」
二宮。

「いっぱい楽しいことしよう。絵も書こう。きれいなものたくさん見よう。
 そしたらいっぱいいっぱい笑顔になるよ」
智君。

「笑おう、楽しいことしよう。潤ちゃんは笑顔が本当に似合うよ」
雅紀。

「潤は俺のおにいちゃん?おにいちゃん、大好きだから笑って」
斗真。

「潤、お前を守り続けられなかった。
 でも今、こうして櫻井さんの横で笑ってる。
 愛してるなんて言葉の本当の意味はわからないけど、いつまでも愛してる。
 だから、櫻井さんと一緒に笑ってて。
 櫻井さんがお前の笑顔の素だ」
陸人。

「笑っていて、潤。必ず幸せにするから」

俺の首にかかっていたメダイを外す。

潤の首にかけ、指輪をその手に戻した。

「愛してる。一生一緒だ」





ジャニーさんの墓の前、俺達は勢揃いした。

もちろん秀もいる。

智君が神妙な面持ち。

「櫻井翔。汝はやめるときもすこやかなるときも潤を愛することを誓いますか」
「誓います」
「潤。汝はやめるときもすこやかなるときも櫻井翔を愛することを誓いますか」
「あー!」

「今二人の前に立っているのは俺じゃなくジャニーさんだ。ジャニーさんの前で誓いのキスを」

口付けをしようとした時、
「あー!」
潤が空を見て笑った。

そこにはくっきりとした虹が。

その虹に向かって手を振る潤。

俺も一緒になって手を振った。

「さっきまで雨が降っていたからですかね」
「違うよぉ、ニノ」
「どう違うんです?」
「翔君と潤にはわかってるみたいだよ」
「ええ、そうですね。僕達はあまり接点がありませんでしたが心の広い素敵な方だったと」
「すっごくきれいだね、虹」
「弟と櫻井さんのお祝いに来てくれたんですね。ありがとうございます」

一生懸命手を振る潤の口唇が動いた。

【おじさん!ボクしあわせだよ】

かけがえのない命をありがとうございます、ジャニーさん。

俺も幸せです。








After the rain a rainbow
雨の後には虹がでる

どんなに辛いことがあっても
その後には素晴らしいことが待っている



fin