しょうの声がする。
必死にしょうの名前を呼んでいた。
のどがヒリヒリして咳が出る。
でも、一生懸命、ボクのただ一つの言葉を何回も、何回も。
そうしたら、しょうが扉を開けてくれたんだ。
けど、扉を開けたとき、眩しくって神様が来たのかと思った。
神様がしょうの姿をして冷たい手でボクを地獄につれていくんだと思った。
でも違った。
ギュット抱き締めてくれる神様はしょうだ。
しょうの香りがする。
あったかくってふわふわする。
涙が止まらない。
ボクは天国に行けるんだ。
神様、ボクの願いをきいてくれてありがとう。
しょうだいすき。
だれよりもだれよりもだいすき。
でも、神様は言ったんだ。
おうちに帰ろうって。
でも、ボクは帰れないんだ。
そう伝えたら、
「俺から離れるな!」
って。
涙が止まんない。
神様じゃない。
しょうだった。
ボクの大好きなしょうだったんだ。