「ん っ……ぅうん」
眠っていたオレの口 唇に柔 らか 感触。
ああ、これ……翔さんだ。でも、なんで?
「しょ……んあ……」
「昨日の約束覚えてる?」
約束?約束なんかしたっけ?
わからなくて薄目を開けて翔さんを見れば、にこりとして笑ってる。目を反らせないでいると つっと口唇がオレの鎖骨 を舐 める。
「あ、やぁ……」
覚め きらない意 識下 で身 体に刺 激を 与 えられ、跳 ねる身 体。翔さんの手から逃げようとしてもパ ジ ャマを足 で踏 まれ動けない。
「しょうさ、翔さん……」
「だめ、昨 日抱 きたかったのに抱 け なかった」
くるくると裾 を 割 って入ってくる 指。淡 く色の 集まる右 側を捻 られ、
「ああぁっ!」
つい 上がってしまう声。
「かわいいよ、潤。こっちは?」
「んんっ!」
反対側を口 で含 まれて熱 くなってくる 身 体。あ まりに久しぶりに柔 らかく食 まれ、どうしようもなく反応してしまう。
くち ゃ、く ちゅ、そんな卑 猥 な音 が部 屋を満たして、
「や、やだ……」
そう言いながらも 止 めないで欲 しいと 思 ってしまう。
そんなオレの気持 ちは翔さんにはバレ バレで、指や口 唇 を這 わすその刺 激 を止めずにパジャ マのボタンを外す。
翔さんに手を伸ばし 指を 絡 めてもらうとその指から伝わってくる優しさ。
「何泣いてんだ、潤」
「ううん、ううん、翔さんが好きだってそれだけなの。それだけなのに涙が出ちゃうんだ」
「バカ」
「うん、バカなんだ、オレ」
「そんなお前だからかわいくてしょうがない」
そう言って口唇を重ね、もう質 量 を変 化 させてしまったそ こをや わ りと触ってきて、
「あっ!」
息を飲むオレの反 応を愉しそうに……。
「あっ!あっ!」
ズボ ンはも うない、翔さんが 脱 がしてしまった。翔さんのスエットも下 を残すばかり。
「ふふ、シ ミが出来てる、もう、そんなに?」
「いじ……わるぅ……」
「お前には意地 悪したくなるんだよ。特に……こんな時はね」
「ああっ!」
ぐい っと下げられた下 着、翔さtんの熱 い 口 唇がオレを含む。
ゆっくり、ゆっくり上 下されれば熱 が高 まり、でもイ ケるほどではない。
くちゅ、くちょ、くちゃくちゃ……じゅるっじゅるっ!
「んんっあっあっ!」
与えられる快 楽に身を任せて翔さんの髪に指を入れるのは、この快 楽から逃げたいわけではなくもっとと求 めてるオレの身体。
「後ろ……解 し ていい?」
あ……。
思わずコクコクと頷けば、大きく足を広げられ翔さんの 舌 がオレの 後 孔 をめがけて 突 き込んでくる。
「ああっ!あっ!しょ…しょお!」
「きれいなピンク」
指で広げられ、恥ずかしさに身を竦めれば、
「ああ、俺を誘ってるな、ここ。もっと誘ってよ」
指の本数が増 え、翔さんしか知らないオレの場所をやわやわと揉 んだりわざと強 く押したり。その度に跳 ねるオレの身 体。
「入っていいよな」
「う、ん……き……て……っ!ひぅあっ!ああっ!」
言い終わる前に翔さんの大 きくて固 いものがあてられ、腰を 掴 んで一気に入ってきた。
「あっあっ!しょ……っ!」
辛うじて結んだ言 葉は快楽の海に飲み込まれた。
腕を引かれて上になったり、うつ伏せになった腰の下に置かれた枕で身動きがとれず打ち付けられるままに声をあげたり……。
どれだけの回数の翔さんを飲み 込み、どれだけの回数の自分を放 ったかわからない。
ただわかっているのは抱かれていても無茶苦茶をするのではなく、オレを気遣いながら、オレの快楽を優先しながら抱いてくれているということ。
幸せって小さなことにあるんだね。
「シャワー浴びないとな。お腹痛くなっちゃうから、洗ってやるよ」
もうこれ以上はとどちらが言い出した訳じゃないけれどこれ以上はもう動けない。
「……だ」
「ん?」
「全部オレの中で吸収したい、から、やだ」
「バカ」
「しょーさんの全部はオレのなの」
そう言ったら……今までにないほどの柔らかなキスが降ってきた。
そして、
「俺の全部、一生はお前のもの。お前の全部は俺のもの。
愛してる。生涯かけて愛するよ」
ずっと欲しかった言葉が……。
明日が見えなかった。翔さんを失うかと思ったら心が潰れそうだった。
でももう大丈夫。この人を信じてずっと側に……。
「愛してる、翔さん」
「愛してるよ、潤」
明日の記憶……fin