今日は絶対に起きてるんだから!
そう決心しても、いつも誰かに代わる代わる揺らされて、何度ものぼりつめるボクはすぐに夢うつつ。
でもね、今日ばっかりは起きてたいの。
1999年9月15日。
ボクらの大切な日。
結成記念日。
皆の顔は知ってても、8時だ…で一緒になってワチャワチャしてても、大好き翔くん何て言ってたけど・・・1つのグループになったこの日は特別な日。
明日になったら1番に乾杯しよう?
だから、
「今日はエッチしません!
今日、ボクに手を出した人は、しばらくボクん家会に出入り禁止です!」
皆が揃ったところで乾杯の代わりに大きな声で宣言した。
「ほえ?はんれ?気持ちいいって、言ってたじゃなひは?」
テロンって口からパスタをはみ出させているのは翔くん。
「どうしました、J?気持ちよくなかった?」
不思議そうにフォークを置くカズ。
「えー!潤ちゃんのこと、かわいがる気満々なのにぃ。
なに?俺達じゃ満足できなくなっちゃったの?
浮気?浮気なの、潤ちゃん!
俺ヤダよー!
もっと頑張って、潤ちゃんのこと気持ちよくするからそんなこと言わないで!」
あー、もう、まーはよくわかんない方向にお話を持ってくんだから!
「んふふ、どうしたのぉ?エッチ嫌いになっちゃったぁ?
この間はおれの飲み込んで気ぃ失ったのにぃ?」
「あっ!智くんそれ言っちゃだめぇ」
もう!もう!みんなエッチすぎる!
「だめったらだめったらだめ!
約束して!お願いだから!」
「何でか教えてくれたら譲歩しますけど?」
「じょうほ・・・カズのそれはあんまり信じらんない」
プイッとそっぽを向いたら目の前に翔くんが・・・。
「ん、んんんっ!」
「理由も無しに良いよは言えないなぁ」
すずっとテーブルが動かされる音。
ビックリして翔くんの身体を押したのに、そのまま腰を抱かれて転がされちゃった。
「やーなーのー!
んーっぁっ、ふぁっ!」
じたばたするボクの手を絡めとったのは智くん。
口唇を割られて口の中が翔くんで一杯になる。
シャツの中に入ってきたのはカズの手。
摘ままれたり擦られたり弾かれたり・・・どんどん身体が熱くなってくる。
やだっ!今日はいや、なのに、まーの膝の上にのせられたときには自分の意思とは関係なく抵抗が出来ない。
それでも、なんとか翔くんから口唇を外し、ボクの足の間に顔を埋める智くんを押し退けた。
「おね、おねがい・・・結成、んぁ、けっせ、いきねんの、おいわ、い、したっんんっやあ!」
「ほら、ちゃんと理由言わないと、智くんはやめないよ?」
「ぃっわせてくれな、ぃ、くせにぃ・・・んー!」
がくがくと身体が震える。
も、だめ。
「さと、く、みんな、おねが」
もう、いつもみたいにトロントしてくるボク。
「そっか、結成記念日だったな。
潤、お祝いはベッドでしよう」
「J」
「潤ちゃん」
「じゅーん」
ああ、またこうやってみんなにとかされて。
せっかくおいわいしようとおもってたのにぃ。
お高いワインも用意してたのにぃ。
「あっ!んやぁ!」
1999年9月15日。
あの時はこんな風に迎えるなんて思ってもなかった。
2017年9月15日
愛し愛され幸せな結成記念日。
やっぱりボクの抵抗は簡単に抑えられちゃったけど、幸せだからいっかぁ。
来年こそはがんばるん、だから。
でも、タオルケットにホッコリ包まれて、うっとりとしてるボクは・・・来年もこんな調子でもいいかなって思うんだ。