「ねえ、潤くん。
今年は作ってくれないの?」
カズがボクの渡した雑誌とは違う雑誌のあるページを指差した。
ん~?
チョコレートケーキとかブラウニーとかクッキーとか。
生チョコの作り方まで載ってんだ~。
「ドラマでショコラティエやったんですし、去年は作ってくれたじゃないですか。
なのに今年は既製品なの?」
「去年は前の日がオフだったし、当日はお仕事みんなでする日だったから手作りしたんだよ。
今年はボクん家会の日が当日だから、お料理だけで手一杯だよ」
「えー、今年も潤の手作りがもらえると思ってたのにね、相葉ちゃん」
「潤ちゃん、つれない」
まーとさとしくんが抱き合ってくすんくすんってする。
でも・・・だって・・・お料理も大切なんだもん。
みんなに喜んでもらいたいからお取り寄せしたものもあるし・・・。
半分泣きそうになってたら、
「なあ、潤。
チョコレートファウンテンだったらどう?
スタッフさんにお願いすれば機材揃うんじゃない?
あとは、適当にフルーツ用意してくれればいいんだし、
潤が用意してくれたって言うのが俺らには重要なんだから」
って翔くんが助け船を出してくれた。
「あ、うんそれなら出来そう」
あ、みんな嬉しそうにしてくれてる。
よかった。
やっぱ、翔くんはすごいや。
*