翔先輩と雅紀先輩を愛でる会再び ⑪ | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。



「まだ仲直り出来てないんだね?

仲直りするつもりあるんでしょ?」

居酒屋の掘炬燵席、目の前の翔先輩は、もうもうただただ落ち込んで、運ばれてきたレモンサワーにも口を付けない。

智先輩からそう言われて、少し目を上げた翔先輩は、

「着拒されてる。

謝らせてもくれないんだよ。

どこにいるのかわからないけど、部屋に行ってもいない。

スーツケースが無いところを見ると、相当な覚悟で出て行ったみたいなんだ」

そう言って机に突っ伏した。

雅紀先輩がどこにいるか知っているボクとしては、こんな風に落ち込んでるのを見るのは心が痛む。

智先輩も困ったようにボクの顔を見た。

「明日・・・」

「なんですか?」

烏龍茶を飲みながら問いかければ、

「明日・・・あいつの誕生日なのに・・・お祝いの言葉すら言わせてくれないのかな。

本当にもうだめなのかな、俺たち」

グラスの下に溜まった水を指でMの字を書く翔先輩。

雅紀先輩のM。

「翔くんは相葉ちゃんのこと簡単に諦められるの?」

「諦められるわけない。

一生をかけて雅紀のこと幸せにするつもりでプロポーズしたんだ。

証人まで立ててさ」

「おれらが証人だもんねえ」

そう智先輩が言った時、ボクのモバイルが震える。

画面を見れば【拉致完了】の文字。

「智先輩、OKが出ました。

じゃ、さっさと行きましょうか」

ボクは立ち上がって伝票を持ち、ポカンとしている翔先輩に向かってにこりと笑った。

「ボク、今日は車で来てるんです。

飲んでなかったでしょ?

後で何か奢ってくださいね」

「潤、会計しておくから車回してきて」

「了解しました」

「え?あ、行くってどこに?」

目を白黒させている翔先輩の顔が可笑しくって、智先輩と2人吹き出してしまう。

「ほら、翔くん早く」

「だ、だからどこに」

「雅紀先輩の所に決まってるじゃないですか」

「え!雅紀の所って!

あっ、イッテッ!」

慌てて立ち上がった翔先輩は、掘炬燵だっていうのも忘れて、テーブルに脛を強打した。