voice~ツアーの終わりに 最終話 | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。



「おはよう~、じゅんくん」
大野さんが、オレより少し遅れて楽屋に入ってくる。
「あ、おおの、さん、おはよ・・・」
ノド元につけられた痕を隠すためにドーランを塗っていたところだったので、慌てて体の向きを変えた。
でも、大野さんはそれを見逃さない。
「んふふっ」と笑いながらオレの近くまでやってくると、クイッと襟を引っ張られ覗き込まれる。
「あ、だめ・・・」
「もう、見ちゃった」
恥ずかしさで耳が熱い。
「じゅんくん、幸せ?」
「え?」
「おれら、色々と合ったけど、さ、今が一番良い顔してる。だから、幸せかなって」
すっごい優しい顔で見られて、胸が熱くなる。
色んな事がたくさんあった。この人を傷つけ、カズを、マーを傷つけた。
それなのに、この人は、この人たちは・・・
「うん。うん、大野さん。オレ幸せだよ」

「ふふふ、そんな痕まで付けちゃって・・・」
「もう、それは言わないでよ、大野さん」
「んふふふ」

あれ?なんか大野さん今日凄く機嫌が良い・・・。どうしたんだろう?
「大野さん、なんかあった?」
「じゅんくんが幸せで何よりって思ってるだけだよ?」
それだけじゃない気がする・・・。もしかして?
「大野さん・・・カズと、なんかあった?」
おずおずと聞くと「んふふふ」とにっこり笑う。
「あのね、かずには内緒にしてくれる?」
「え、うん」
「昨日ね、翔くん家に行った後にかずに電話かけたの。電話して欲しいって約束だったから」
「うん、それで?」
「そんで、家に戻ったらかずが扉の前に立ってて、『電話ありがとう・・・二人で、打ち上げしない?』ってさぁ。嬉しかった。もちろん何にもなかったけど、やっとかずとの間の隔たりが無くなったみたい」
「・・・」
「翔くんとじゅんくんのおかげだよ。幸せにあてられちゃったんだ」
「だけど」と大野さんは続ける。
「もう絶対に、間違わないでね。今、誰を愛していて誰に愛されているか。そしてどれだけおれたちはお互いを必要としあってるのか」

つうっと涙が頬を伝う。
あぁ、撮影前なのに泣いちゃダメだよ、と笑われるが後から後から涙が零れ落ちる。
そっと抱き締められて声が出ない。
ありがとう、大野さん。もう、間違えないから。

「あ~!潤とおーちゃんがいちゃついてる~!」
「な~に、やってんですか!ってか、何で潤泣いてンの!おーのさん何したの!」
次々に入ってくるメンバー。
「最近、ジュン泣き虫だよな」
最後に入ってきた翔さんにそっと頭を撫でられ、オレは大野さんに抱きしめられながらみんなに手を伸ばす。
笑顔で答えるメンバー。


みんな、大好き・・・オレの最高の仲間達・・・ずっと、この先も変わることなく、永遠に・・・


voice・・・fin