三日月/ロマンス(55) | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。



「あいばくん・・・ボク・・・」

指が白くなるまでギューッと僕のシャツを握り締めて・・・。

眼も真っ赤だったし、眠ってないんだ。まあ、僕も人のこと言えないか・・・。

「潤、ごめんなさいは、僕もだよ。昨日はごめんね、ひどいこと言った挙句、驚かしちゃったよね」

そしたら、潤は頭をブンブン振って、顔を真っ赤にして喋りだした。

「でも、ボク、相葉くんに怒られて当たり前だって思った。

翔くんにフラれてから、自分の事しか見えなくなってた。

周りのことなんてどうでもいいって、自分が可哀想だってそれだけしか考えてなかったんだもん。

だから!」

「分かった、分かったから、潤。ちょっと落ち着こう?」

「でも!」

「『でも』、は、このお仕事から終わってからにしよ?

ほら、お仕事しに来たんだよ、僕ら。ね?」

「あ、またボク・・・」

周りが見えて無かったって小っちゃく呟く潤。

ちょこんと椅子に座って、

「相葉くんは、やっぱりすごいなぁ・・・」

「なんで?」

「だって、ボクに謝らせてくれた・・・。ごめん、やっぱ大好き・・・」

「頼れる兄貴でしょ?」

そう言ったらちょっと複雑な顔をして笑った。

ん?そうじゃないってこと?

それとも、昨日の事が尾を引いてるからかな?

『ごめん』 って、僕の気持ちに対しての伏線だよなぁ・・・。

『大好き』の意味が、潤と僕とじゃちがうんだ。しょうがないけどねぇ・・・。