マネージャーさんのお陰で暫くの間は発作が起きても、回りにはばれずにいた。
マネージャーさん曰く、初めてのスタッフに対して、異常に反応するらしい。
例えば、この間発作が起きたときのように、
急に物事が起こっても何度かあった人が対象であればパニックは起こさない。
これが初めてのスタッフだと、冷や汗をかき震え出すのだそうだ。
だから、と、
マネージャーさんはその日のスタッフを常に把握して、
もう、発作が起こらないようにと心がけていてくれた。
もちろん、オレだって手をこまねいていた訳じゃない。
マネージャーさんだけに全てを任せっきりにするわけにはいかないから・・・
でも・・・でもあの日、
とうとうメンバーの前での発作。
目の前が真っ暗になる。
もう、社長にも隠し通せない。
マネージャーさんはどんな処分を受けるのか?
そして、きっとオレは活動を続けられない。
それよりも・・・こんなオレを知ったら翔さんはどう思うだろう?
軽蔑するかな?
きっと
「疲れてるんだ。少し休めよ。4人でカバーするからさ」
って言ってくれるだろうけど、
その間にオレは1人取り残されて・・・
違う!そうじゃない!翔さんにはオレは弱いところを見せたくない!
嫌われたくないから・・・