何を隠そう私は京大卒だ。

しかも理系だ。

得意科目は数学と物理。

 

そう、論理的思考というものにかけては日本有数といっても言い過ぎではないだろう。

 

 

さて、そんな私が日々取り組んでいる夫婦間でのトラブル、俗に言う夫婦喧嘩に対して論理的思考を最大限に活かして対処していく方法について惜しみなく披露していこうではないか。

 

 

ケース①妻が激昂してこちらの落ち度を指摘してきた!

とかく妻というのは初動から怒りゲージマックスまで上げ切ることができる能力者だ。

そして夫というのは疲れて仕事から帰ってきたら大体ダラダラしたいというもの。

こういった状況に陥るのは珍しくないだろう。

 

 

さて、まずこうなったら落ち着いて考えることが何よりも重要だ。

売り言葉に買い言葉、これがもっとも論理的思考とはかけ離れた行動になる。

絶対に辞めよう。

 

 

特に次の2つがキーファクターになる。

まず、一度相手の主張に対する整理を実施すること。

怒りに任せて言いたいことを言っていて少し情報を汲み取るのが難しい場合もあるが、キーメッセージおよびそれの根拠となる具体的事例について関連付けながらツリー形式で整理するのをオススメする。

 

キーメッセージに付属する事実が欠けている場合、そんなときは"so what?"、「だからなに??」の出番だ。

しかしここは外資コンサルではない。

決して口に出さず、下を向きながら心の中で唱えよう。

(だからなに??)(だからなに??)(だからなに??)(だからなに??)(だからなに??)

 

 

次に言われっぱなしではいけない。

論理的なやりとりというのは何も一方的なものである必要はない。

相手の主張に対し、相手もそれに類するような行為がたいていは見つけられるものである。

最初に整理した事項に対し、反論する事例も同時に思い返そう。

 

 

さて、情報はきちんと整理できただろうか?

 

 

ここからがNEM漏式テクニックの出番だ。

 

 

上で整理した事項についてもう一度しっかり思い出そう。

そしてそれを胸にしまい、大きく深呼吸しよう。

 

 

そして、大きくお辞儀。

心の底から、そしてお腹の中から声を出して

 

 

「本当にごめんなさい!!!」

 

 

これが最初の一歩、そして全てだ。

心の底から謝ること、それができない者に明日は来ないのだ。

 

 

理屈なんてもはや関係がない。

妻に理屈なんてものは通用しない。

 

何よりもまずは謝る、そして許してもらえるまで謝り倒すことだ。

これしか未来はないと心得よう。

 

 

 

 

ケース②嫁が勘違いで言いがかりをつけてきた!!

これは非常に腹立たしい。

しかしそれをすぐに言い返してはいけない。

 

何か問題が起きたときに目に見える問題に向かってそれを安易に防ごうとする行為、例えるなら服に穴が空いたからといってそれを別の布で蓋をするような行為はコインの表裏式といって非常に短絡的だ。

 

本当の問題とはもっと根っこが深いものだ。

 

こういうときには「whyを5回繰り返せ!」だ。

 

 

これも心の中で唱えよう。

(なんで俺が??)(なんで俺が??)(なんで俺が??)(なんで俺が??)(なんで俺が??)(なんで俺が??)

 

 

 

どうだろうか。

少し上がっていたボルテージも少し下がったのではないだろうか。

論理的な交渉、ロジカルネゴシエーションとは決して圧力で相手を倒すようなものではない。

一つ一つ積み木を積み上げるようにしていくものなのだ。

 

 

 

さて、少し心は落ち着いただろうか。

そしてそれを胸にしまい、大きく深呼吸しよう。

 

 

そして、大きくお辞儀。

心の底から、そしてお腹の中から声を出して

 

 

「本当にごめんなさい!!!」

 

 

これが最初の一歩、そして全てだ。

相手が間違っているとか、いないとかそんなことを追求することは馬鹿げている。

かあちゃんが怒っているという事実は変わらないのだ。

 

まずこちらの反論には聞く耳を持たないだろう。

万一こちらの主張を聞き入れたとしても、素直にごめんなさいとはならない。

むしろ今更振り上げた拳を下ろせなくて、これでもかこれでもか、というくらいに他の落ち度をあげつらわれることになること間違いない。

 

だから理屈なんてどうでもいいからとにかく謝ろう。

それが何よりの円満の秘訣だ。

 

 

 

 

以上である。じゃあな。