VT25Aのヒーター電圧をAC7.5V→7Vに下げる方法として、パワーサーミスタを使ったところ上手くいきましたのでブログアップします。
現在マルチアンプシステムの中高音用に、オーディオ専科VT62-PPアンプを使っていますが、出力管をよりオーディオ用途寄りのVT25A(WEタイトベース、金メッキグリッド)に変更しています。
単純に差し替え、バイアス調整して聴いていましたが、しばらくしてVT25Aの一本がエミ減となり交換要となりました。真空管がへたるのはままあることですが、貴重な出力管をこれ以上交換したくないことから、延命方法を色々考えました。
冷間での電源スイッチオン時のラッシュカレントも問題でしょうから、
1. 電源トランスの一次側にパワーサーミスタ47D-15を直列に入れ、ついでにリレーで3秒後に短絡。
2. 整流管の整流直後にパワーサーミスタ20D-9を挿入(ちなみにコンデンサーインプットのコンデンサ容量は22μF)。
3. VT25Aのフィラメントに直列にパワーサーミスタ10D-11を入れ、電圧をAC7.5V→7Vに調整。
上述1.はACラインからのサージ電流対策にもなりますし、アンプ全体のラッシュカレント、つまりはアンプが冷えている時に流れ込む突入電流対策にもなります。この電源トランス一次側へのパワーサーミスタはマッキントッシュの銘アンプMC240でも使われています。
上述2.は、流れる電流値が大きくないため、パワーサーミスタの抵抗降下はあまり期待できません(自発する熱量が小さいため)。ですので100Ω程度の固定抵抗でも良いのですが、100Ωの固定抵抗ともなると電圧低下もそれなりにあるので、パワーサーミスタの挿入となりました。
本題の3.ですが、パワーサーミスタで冷間時のフィラメントへの突入電流を制限するとともに、通電中は自熱で抵抗値が減りますので、電圧がAC7Vとなるパワーサーミスタを選択せねばなりません。規格では定格電流時(3Aとか5A)の低減抵抗値は出ていますが、フィラメント電流1A程度でどこまで抵抗値が下がるかはやってみないとわかりません。
よって正に、VT25Aのフィラメントとパワーサーミスタの組み合わせ次第ということになりますが、カットアンドトライの結果、10D-11の採用によりAC7Vとなりました(測定時はアンプをひっくり返し、天板を外した状態で、室温28℃程度)。
フィラメント電流は1Aか1.2A程度ですので0.5Ωの抵抗でも事足りますが、パワーサーミスタの場合は冷間時は20倍の10Ωもありますので、突入電流制御にはより効果があります。
これらによる音質の劣化は認められず、むしろ球の寿命アップという精神衛生上好ましい方向なので嬉しく感じています。
ご覧いただきありがとうございました。




