ところでわたしはジョルジョ・デ・キリコの絵が好きなのだけど、ハッキリ言ってたいして面白いものがかいてあるわけでもないと思う。
むしろけっこう気持ち悪いような

しかしなんだろう、あの匂い立つような懐かしさと、漠然とした不安感。
なんだか自分の根本がゆさぶられるような、魂に穴があくような、なにも考えられなくなる
どう文字にしてもしっくりこないんだが頑張ってこんなかんじ。


それで今までガツンときたものって大体そんなんだなぁ
と思った
みんなどっかから懐かしさ、おぼつかなさ、おそろしさが漏れ出てて、見えないところでゆらゆらしてる
さみしい匂いがしている
わたしはそれに触れて肝がじんわり冷えるような気持ちになるけど、べつに不快じゃないんだよ


なにがわたしを懐かしくさせるんだろうな。
懐かしさのなにがわたしを引き寄せるのかな。
謎の懐かしさはもはやわたしのテーマとなりつつある

こうなるとわたしは今後この謎の懐かしさをあの手この手で表現するしかないような気さえしてくるんだよ