それはちょうど1年前のこと。
『肝臓にね、たくさんの腫瘍がうつっているのよ。こことね、ここと、それからここと・・
詳しく検査した方がいいから紹介状を書くので早めに大きい病院に行ってください』
先生は優しく、丁寧に説明してくださった。
私は一瞬ぽかーーんとなった。
なぜなら私は左下腹部の違和感と、就寝時のみに襲ってくる腰痛の原因を知りたくてMRIを撮ってもらいに行ったのだ。
なのに肝臓に腫瘍⁉️
理解するのに少し時間はかかったが、動揺することなく
『分かりました。では大学病院に紹介状の記入をお願いします。』
そう言って私は診察室を出た。
診察室を出てから、追加の採血が行われて、しばらくの間結果待ち。
スマホで肝臓 腫瘍 と検索をする。
腫瘍は良性の場合と悪性の場合があり・・・
ふ〜ん、良性の場合もあるんだ!
じゃあまだ癌かどうかは分からないんだね。
ポジティブな私はきっと良性の腫瘍だと自分に言い聞かせた。
採血の結果が出て、先生がわざわざ私のところに説明に来てくださった。
『やっぱり肝臓の数値と腫瘍マーカーが異常値なので、早めに大学病院に行ったほうがいいね。』
『はい、、分かりました。』
やはり悪性なのか⁉️
なんてこったーーーーーー‼️‼️‼️
お会計を済ませ、紹介状を受け取り、私はその病院をあとにした。
車に戻り、一息つくと色んなことが頭をよぎった。
もし悪性だったら私は死ぬの?
あと何年?何カ月?生きられる?
夫や両親にはなんて説明しよう?
仕事は?お金は?
とにかく夫に話して、それから
身辺整理をしなければ‼︎
この日から私の闘病生活が
はじまりました