連載 第10回 考え方のこと

勉強は終わりがありません。
やってもやっても終わることがない。

ところが、宿題のようなものは終わりがあります。
このように、ここまでやればよいというゴールみたいなものをつくると
達成感を感じることが出来ます。
ただ、これは人によって違うことなのです。
人によってはとても無理だというゴールだったり、
別の子にとっては、簡単で全然大変じゃないかもしれません。

「でも、みんなが同じことをやる。それが平等じゃないか。」

なんて風に思うかもしれません。
しかし、受験が実際にあって、
みなさんは学力テストの結果に応じて進学先を決めるわけです。
そして、そこで競争があるのです。
まわりは同じような学力の子たちです。
そこで高校生活をしていって、
就職をしたり、大学に進んだりします。

その際には、学力が同じ子たちのなかで過ごした、
その高校での成績が重視されます。
今は推薦が重視されていて、
たとえ、点数の低い高校に進んでも、
その高校で頑張れば、点数の高い大学に入ることも出来ます。

もちろん、点数の高い大学で競争がありますよ。
ただ、点数は逆転できるのです。
大切なのは頑張り続けることなのです。
そう考えると、同じ課題で楽が出来るからと優越感に浸っている場合ではありません。
勉強が出来る、出来ないも確かにありますが、
きちんと努力を続けることができるのか？
そういうことを学校では評価されるのです。
好き嫌いをいろいろと言わないで、
とにかく、きちんと自分のベストを尽くす姿勢は重要です。
考え方を点数という結果だけに絞るのではなくて、
そこまでの頑張りはどうだったのか？
ちゃんと頑張ったと言えるのか？
もしかしたら、先生との相性もあるのかもしれない。
あるいは、出来ない言い分もあるのかもしれません。
（友人とのトラブルで勉強に集中できなかったなど）

ですから、本当に最後のところは、
勉強の点数だけでは決まらないようになっていることも知っておきましょう。

結論としては、点数をあげる（これはみせかけの頑張りではなくて、本当に点数があがるという）頑張りは、今までの自分と比較するとよいです。
「前回よりも、去年よりも、自分は確かに頑張っている」
と言えるように過ごすとよいと思います。

自分の限界を突破することが目標なのです。