先月末の話です。
これを目指します。



栃木県から宇都宮線に乗って赤羽で京浜東北線に乗り換え。
上野以北の京浜東北線に乗るのはずいぶんとご無沙汰。いつもはかっとんでる区間をのんびり行くのもいいな、なんてホゲ~と外を眺めていたら「お乗り換えです」の案内におっといかんいかんと飛び降りたら、あれ?



目的の路線が見当たりません。
それもそのはず。本当?の乗換駅は「西日暮里」ではなくて「日暮里」。なんで西で乗り換え案内すんのかなー。ここで乗り換えようとすると町中を200mくらいあるかなきゃないないよ。また罠にはまってしまったー。去年も秋葉原から実家へ向かう時に、たまには日比谷線で中目黒経由でと思っていてたのに人形町で半蔵門線乗り換えの案内を見てふらふらと降りてしまったら改札を出て町中を水天宮前駅までテクテク歩かされたというのに。
そう、今回の目的は日暮里・舎人ライナーです。
なので西から乗っては中途半端。日暮里を目指して歩きます。

どれくらい距離があるかわかりませんでしたが、京浜東北線に沿って歩きだすとすぐにあるのが常磐線の「金杉踏切」。
ここは上に京成線。ちょいと向こうには京浜東北線と楽しいところ。



で、そこを過ぎればもう日暮里駅でした。



ちなみに日暮里駅の南口はちょっとしゃれてますね。歩行者専用通路にあるので車が来ないのもいいね。



では乗るとしましょうか。
JRから乗り換えるとすんなりみたいですが、歩いてきて乗ろうとすると駅ビルに東京都マーク&日暮里駅と書いてある下の狭い階段(エスカレーターもあり)を登って曲がってクチャクチャと行くとなんだかひっそりとした乗り場入口があって、



改札通って、太田道灌騎馬像を見下ろして



進むとやっとホームです。



ホームは完全に囲われていて列車はよく見えませんなー。外からの方がよく見える。



いざ乗り込み。
勇気をもって?一番眺めがよいであろう席に座ります。
 



上り列車が到着したらこちらが発車です。
時刻は午前9時。あちらは結構混んでますがこっちはガラガラ。

日暮里を出るとすぐにグイッと左に曲がって都道58号台東川口線に合流。この後はずっと58号の上をまっすぐ北に進みます。その具合を示したのが最初の画像です。

─都道58号台東川口線はその名の通り荒川区と埼玉県川口市を結ぶ路線ですが(埼玉県に入ると埼玉県道58号)、日暮里・舎人ライナーが合流する西日暮里二丁目交差点と日暮里駅前の間も都道58号(支線?)みたいなのですがどうなのでしょう。そうなると日暮里・舎人ライナーはずっと58号の上となりますね─

急カーブがあるので出だしはゆっくり。
でもそこを過ぎると結構加速はいいですね。
乗り心地は……。
普通鉄道と比べるとあまり良いとは言えないかな?
他の新交通システムでもそうなんだけどゴムタイヤなんだからもっとスーッと走りそうなのに案外ごわごわした走り。
それとカーブが曲がるではなくて曲がらされている感じ。(この辺の話はネタ切れになったら書こうかな)

でも眺めはいいですね。
「ゆりかもめ」みたいに高層ビルの間を縫っていくのと違ってこの辺りは中層以下の建物がほとんどで空が広いです。



それらの建物の屋根越しに栃木の山も見えますね。思えば遠くへきたもんだ。
特に扇大橋の上からの眺めがいいですね。



扇大橋はここまでの必要あるの?と思うくらいの高さがあるので、てっぺんを過ぎると急降下。



ジェットコースターみたいだー。

なんて楽しんでいたらあっという間に終点、見沼代親水公園。



所要時間は21分でした。

ここで軌道はブツン。



もう人家も無くてこれ以上伸ばしても需要は見込めないというような状況ではないので、区間開業中の仮終点という感じですね。
しかし悲しいかな都営交通。あと200mも行くと埼玉県なのでこの先は東武が引き受けますとでもならないと無理かなー。

でその東京都最末端駅の駅前は。



コンビニかそこのアパートの駐車場?
う~む、都会的秘境駅だね。
もっともこっちは裏口みたいで、都道を渡った反対側にはバスターミナルがありました。



草加や竹ノ塚駅へ行くバスなどいくつかの路線があるようですが、その中に日暮里駅行もあります。ただし平日でも朝晩だけの5本。日暮里・舎人ライナーと全く同じルートでしかもラッシュ時の所要時間は新交通の倍以上の50分くらい。何のために運行してるんだろう?

駅前をサラッと見たら戻ります。
ホームに上がったら停まっていたのは二駅先の舎人公園行き。秘密基地へ行くための列車ですね。
それを見送って次の列車で今度はスカイツリーを遠望しながら出発。



そしてよっつ目の西新井大師西で下車。



この駅は日暮里から北へ6Km、海からは20Kmくらい離れているのに海抜2mとは驚きですね~。
なんだかちと怖いです。