<こらー! 「ごまめ」が休憩中に >
長岡まで
発車ベルに背を押されるように乗り込めばすぐに戸は閉まって階段を登っているうちに動き出してしまいました。
今回はこれ。
小山から熱海まででもケツボネイタタなのにそれ以上の長距離です。ちったぁ贅沢しなきゃお尻が持ちまシェン。
とにかく発車と共に乾杯、は出来なかったけど黒磯まで261.8Km285分の旅の始まりです。
と、簡単に書きましたが、この261.8Kmって横浜から豊橋や、上野から長岡へ行くくらいの距離なんですよね。
私の普通列車乗車距離ベスト20に食い込んでます。
豊橋や長岡なんて夜行で一晩ですよ。
そんな距離を走るのに関東平野の中だけなんて、関東平野って大きいんだなー。
今回の席は2階山側。
発車間際に乗ったので海側の席はほぼ埋まっていました。山側は半分くらい。
でも頭上のランプは赤が多いですね。座っている人の半分くらいが赤ランプ。私もそうですが、切符グリーン券の人が多いのでしょう。とは言っても、その手の人じゃ無くて(見渡した所私以外に1人)普通に温泉の帰りの人たちです。
この区間で山側に座ってしまうと見えるのは文字通り山ばかりですが
よくよく思い返してみるとこの区間で、と言うか東海道線で山側に座った事ってあまりないんですよね。ついつい海側に座っちゃう。
なのでこうしてじっくり山の風景を眺めてみると結構新鮮です。
蜜柑山がスパンと切れると小田原。
到着前に湘南新宿ラインが沿線火災で運転見合わせ中と案内がありましたが、隣のお二人は高崎行快速に乗り換えると下車して行きました。
その他にも数人下車。
ところでその人たちの頭上はほとんどか赤ランプだったんだけど?
小田原を出ると山が遠ざかっていよいよ関東平野横断にかかります。
その頃になってやっと頭上のランプが緑になりました。
後方には富士山。
栃木県からも見えるのでだんだん小さくなっていく様が楽しみですが、ちと霞んでるなー。
平塚で高崎行き快速に抜かれる為5分停車ですが、その快速が先の理由で運休との事。小田原で降りた人たちはどうしたのかなー。
その為か乗って来る人が多いです。無論旅行客では無くてサラリーマン。出張、じゃないよね。普段の移動でもこの人たちはグリーン車使えるのかな?
相模川を渡るとかろうじて山を感じさせていた大山が去っていよいよ関東平野真っただ中という感じになりますが右側にはまだ海の気配があります。でも江ノ島の灯台がちらと見えるとその気配も薄くなって藤沢。ここで乗車1時間。
そして観音様に迎えられて大船。
やはりサラリーマンが乗って来ます。快速が運休だからという訳ではなさそうです。湘南新宿ラインはもう動き出していましたから。
大船からは横浜市。また山深くなって来ました。東戸塚で桜の向こうに横須賀線が去って行くと清水谷戸トンネル。抜ければいかにも横浜風景。
蜜柑の木が家に代わっただけで熱海辺りと変わらんぞー。
でも違ってきたのは左側の線路が賑やかになって来た事。
小田原からはずっと貨物線が寄り添っていたのだけど大船を過ぎるとそこに頻繁に走る列車が見られるようになって楽しい。
その後は土呂までいくつかの路線が入れ替わり立ち替わり並走。
また、接続する路線や私鉄の多くが山側から寄りそって来るので、海川よりいい眺め。(笑)
横浜でも降りる人より乗って来る人の方が多くて頭上ランプが次々に緑に変わります。熱海の時みたいに切符で乗って来る人はいないようです。
鶴見を過ぎると宅山が無くなってそして川崎。
そして1分程で多摩川。
熱海を出て1時間半。神奈川県を抜けました。
全行程の1/3。
東京都に入ると線路際に高い建物が増えて来て何本かの京浜東北線を追い越しているうちに山手線のたむろが見えて高いビルが切れ目なくなって品川。そして新橋、東京。
各駅での乗り換え案内が長くなってターミナルを感じさせられますが、それを一番強く思わせられたのが品川。なぜかここだけ肉声で常磐線の乗り換え案内がありました。なのでそう感じられたのでしょう。もっとも、自動放送では常磐線の案内が無かったので補足的になされたのでしょう。
ちなみに総武快速は東京で自動案内がありました。品川の方が乗り換え楽なのに。
その東京では案内が自動のみだったのに、上野では到着前に乗り換えや到着番線の、発車後には各駅の到着時刻などのて肉声案内がありました。
直通列車ではありますが、上野で一区切りという事なのでしょうか。それとも「やはり東北本線は上野から」という感覚が引き継がれているんでしょうか。
そんな感覚とは違って、品川から上野の間でほぼ下車するのではないかと思われたビジネスマン諸氏の多くがスルー乗車です。やはり藤沢辺りからのちょい乗りでは経費として認めてもらえないのかな?何処まで行くんでしょう。宇都宮?まさか仕事サボって黒磯じゃないよね。
さて、上野を出れば通いなれた道。黒磯行きだからと言って風景が変わるわけではありません。
なので、お昼にしましょう。
いやー、駅弁なんて何年ぶりだろう。
宇都宮線内で湘南の駅弁。時代は変わったねぇ。
と、のんびり堪能していたら荒川。
いよいよ埼玉県です。
視界を遮るビルや台地が無くなって空がグッと広くなりました。
ここまでで約2時間、120Km。
東京都内分は約30分で全体の12%くらいですね。
また肉声案内があって大宮。
上野を過ぎると乗って来る人は少なくて、赤羽、大宮では下車が多く、車内は空いて来ました。
大宮を出ると並走路線が無くなって(か細い線路は寄りそってますが)いよいよ単独路線。あ~、あとひといきだな。
という感じになりますが、実際には大宮が中間点。ここからが長い。いやもう半分乗っちゃった?
大宮を出てしまうと乗って来る人は無くて空く一方。
お腹は鯵とアルコールで満たされてちと眠くなって来ました。
久喜で老夫婦が乗って来た以外はさほどの変化も無く少々朦朧とした状態で進むうちに利根川。
関東平野の縁が見えてきました。
ここから茨城県。
埼玉県通過には約47分かかりました。でも全行程の16%程ですね。
グイッと曲がって高架に上がれば古河。
振り返れば小さくなった富士山が、
残念。霞んじゃって見えません。
小金井止まりの列車ですと古河を過ぎればガラガラ。貸し切り状態も多々あり。という状態になるのですが、さすがにそうはならず。
でもかなり空席ばかりになりました。
そして気づけば栃木県。最後の1県となりました。
茨城・栃木県境にははっきりとした目印がありません。古河駅を出て2分くらい。国道4号線を潜った先です。
茨城県通過の所要時間は約8分。全行程中の3%くらいですね。
遠くに男体山を望むなじみ風景になって、さあラストスパート。
なのですが、ここまでで約170Km、つまり残り100Km。まだ2/3です。
わーい、まだいっぱい乗れる~。
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