益子街道踏切
前回、益子駅前通りは古くからの街道であったと書きましたが、その名残が益子駅近くの踏切に残っています。
その名が第四益子街道踏切。
踏切の標識が二種類有りますがここは電車は通らずSLはたまに通りますので手前のが正解。
それはさておき、「第四」となってますので少なくとも「益子街道踏切」はあと三か所は有るはずですね。
益子街道(もう誰もそんな名前で呼ばないなー)ですので、益子が終点でしょう。で、この踏切は益子町の真岡寄りと言ってよい位置にありますので益子街道とは真岡方面への現国道294号線を指すものと思われます。
真岡鐡道と現R294が交差する地点は3か所ありますが、そのうち益子で交差する地点は第一北益子踏切で、この先下館方面で国道294号線と真岡鐡道がからむ地点はあと2か所しかないんです。
その2か所はいずれも真岡市内で、なおかつ1つは「跨線橋」と名のつく橋で古くから真岡鐡道とは立体交差になっています。
つまり、残る踏切はあと1つ。それは真岡市街の入口、大前神社の近くにあります。
とりあえずそこへ行ってみましょう。
その踏切は近年拡幅されてちょっと立派になっています。
第四の次なので「第三益子街道踏切」と思いきや。
「第一益子街道踏切」~~。
第二と第三は何処行った?
仕方が無い。丹念に踏切をたどってみましょう。
真岡鐡道の踏切は益子から真岡方面に行くとまずあるのは例の石並踏切、第二東田井踏切、第一東田井踏切、とあって北山駅。
で、その先は栃木県道166号西田井二宮線との分岐点。
「西田井街道踏切」とかだろうなー。
!!!
いやいや、なんでよ。県道166号の0キロポスト立ってんじゃん。こっちが益子街道なの?でもこの道行ったら二宮で第一益子街道踏切には行けないよ?
ま、まぁいいや。
とにかく次行ってみよう。
次の踏切は車が通れないショボイ踏切。
しか~し。
先ほどの「第三益子街道踏切」は写真左を通っている国道294号線の青看のあたりで、「第二益子街道踏切」はそこから始まった県道166号線から別れて国道につながる道。
はい。もうお解りですね。こちらが本来の益子街道で、現在の国道はこの部分が踏切を通らないバイパスとなっています。
という事で、現在の地図に(薄い色)に真岡線開通以前の道を重ねてみました。
それにしても昔は街道とは言ってもこんなレベルの道だったんだなー。
上の地図に主要な道として濃い色で描いたものもこんなのだったのでしょう。
それでもちゃんと街道として名を持っていたようで、西田井駅前後には「下条街道踏切」、「小林街道踏切」があります。
しかし、か細い道にはその後の農地整理により姿を消してしまったものもあるようですね。その名残の廃踏切も。
ところで、街道名のつかない踏切はその地区の名前が付けられているようですが、一風変わった名前の踏切が西田井小学校の近くにあります。
その名は「学童踏切」
通学児童が通るのでこの名になったのでしょうね。
でもそこに立っている注意看板がチト怖い。
経年劣化でおどろおどろしい物になってしまったのでしょうね。だって水戸鉄道管理局とありますから真岡鐡道以前に建てられたのでしょう。
他にも残っているのかな?
元はどんな色だったことやら。
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