<そういう時代なのかな?                              花見でいっぱい >

実験継続中

 投稿日時2017/4/9(日) 午前 6:30  書庫鉄道雑記  カテゴリー鉄道、列車


JR水戸線下館駅。



かつてはこの駅前から真岡や筑波方面への何本もの、バスが出ていました。
ところがそれらのバスは次々に廃止されてついには定期路線がゼロとなってしまいました。

しかーし。
昨年10月から筑波鉄道筑波駅跡の筑波山口までの路線が復活したんです。
その名も「筑西市広域連携バス」。



運行しているのは関東パープルバスという関鉄の子会社です。
で、正面には(後ろにも)そのパス名が書かれているのですが、その下にはちょい控えめに「実証実験運行中」とあります。
実は復活ではなく、試しにやってみて良ければ正式に、という物なのですね。
やっているのは筑西市。期間は平成29年3月31日まで。
て、事は具合によってはわずか半年だけの幻路線となってしまうかもしれません。
こりゃ乗らずにはいらんめい。

という事で8時10分発のバスを狙って下館駅に降り立ったのは3月28日の午前7時45分。
バス乗り場はどこかなー、と見回したら、ちょっと離れた歩道橋の下にバスが停まっていました。



歩み寄ったらそこがバス停。



こじんまりとしたパスです。



なので前面展望特等席が無くて運転席ちょい後ろに着席となりました。



定刻に乗客1名を乗せて---つまり貸し切り---下館駅前を発車。
かつては商業施設「スピカ」だった (長崎屋も入っていて真岡鐡道の長ーい待ち時間を潰すのにお世話になりました。その後つぶれて筑西市役所スピカ分庁舎を経て今では本庁舎)



建物の裏をぐるりと周って五行川を渡ったら市役所入口交差点 (この近くに下館市役所がありました。現下館庁舎) を右折したらあとは県道14号線を一直線。

水戸線をくぐって



小貝川を渡って



と、バスは快調に進みます。
そう。快調に。だって道は空いているし途中のバス停から乗って来る人もいないし。

とにかく道が文字通り一直線。そして目指す場所が筑波山の南東裾なので真っ正面にその姿を表してはくれません。



バス停を5か所スル―して10分ほど走った所で村田の集落に入るとちょっと道がグニャリ。



その村田のバス停でやっとお客さん。
運転手がバインダーに貼られた紙に何やらチェック。

村田集落を抜けるとまた道はまっすぐ筑波山のふもとを目指します。



その後松原でお客さん1人を拾って、村田から乗ったお客さんを明野支所前で降ろし、赤町では乗りそうなそぶりで結局乗らなかったおじいさんに見送られしているうちに筑波山が左窓に大きくなって来ました。



桜川を渡って、県道41号が益子へと向かって出発して行くと間もなく筑波山の入口です。



そこを左折して筑波鉄道跡を乗り越えたら



右折して鳥居をくぐり、元祖つくば駅、筑波鉄道「筑波駅」跡の筑波山口に到着です。



時刻は8時43分。(予定では8時45分)距離約16Kmを35分。

料金200円を支払って降り立ったバスの傍から見上げる筑波山はもう4月になるというのに雪景色でした。



さて、この筑西市広域連携バスは初めにも書いたように「実証実験運行」です。
しかし、この利用具合ではね~。
運転手さんに聞いても「利用者は少ないですね。」との事。
う~む。実験失敗。やはり半年間の幻路線になってしまうのかと思っていたら、4月からは時刻改正、増便、停留所増発、定期券導入とテコ入れをして実験を継続するそうです。



結果は1年後~。

コメント(4)

 

 

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下館駅と言えば3大鉄道が乗り入れる豪華な街だと思っていたのですが(笑)
下館駅-(故)筑波駅が200円と言うのも魅力的ですけど、その先がつながらないので利用価値もないですねぇ…  

2017/4/9(日) 午後 5:45  LUN  
 
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> LUNさん
そう。筑波へ遊びに行くだけでは魅力は少ないですね。  

2017/4/10(月) 午前 6:12  NEKOTETU  
 
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はじめまして、昔は下館から宇都宮東武までの路線があったなんて…浪漫ですね。  

2017/4/26(水) 午後 7:22 [ さにぼー ] 
 
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> さにぼーさん
はじめまして。
バス乗り継ぎの旅で苦労、なんて番組が人気のようですが、ちょい昔ならネタにならないほど普通にバスを乗り継いであちこち行けたんですね。  

2017/4/28(金) 午前 6:03  NEKOTETU