今夜、Rainの回し車が変わった。

見た目はスタイリッシュ、木の台座、やわらかな内装。

そして──何より、静か。




それはもう、

**「音が消える」**ってレベルじゃない。

ほんとに、「存在感だけ」で走ってる。




前の回し車は、ちょっとガラガラ鳴ってた。

まあ、それも好きだったけど、

この新しいやつはまるで──


“走ってるけど、瞑想中。”


みたいな雰囲気を出してくる。




Rainは、すぐに乗った。

初見でも迷いなし。


「……これ、俺のやつだ」

みたいな顔して、

ひとっ走りした。




静かに、でも確かに。




横で見てた俺は、

あまりの静けさに一瞬、

「今、走ってるよね?」って二度見した。


でも走ってた。

全力で。




あれはもう、

ただの運動じゃない。

魂のダッシュだった。




回し車が静かになったおかげで、

Rainの走る音よりも、

走る理由の方が聞こえてくる気がした。




Rain、今日もかっこよかったよ。

静かに生きて、静かに走って、

……それで世界を癒してる。




  ハムスター界のステルス性能、最大値