2025.6.27(金) 昼

フロー/谷原さん、グレイ/萩原さん。

  

以下、雑感(敬称略)。

 

 

谷原フロー✕萩原グレイ

配信でさんざん見た組み合わせなので見たことがあるような気になっていたが、劇場で拝見するのは初めて。

 

〈世界一効く薬は〉のナンバー中、リネン類が干されている様子をフローとグレイが並んで眺めているシーンがあった。舞台の中ほどで客席には背中を向けていて表情は確認できない。原作の終盤、海鳥が力強く空を飛んでいる様子をふたりで見上げる場面があるが、あの場面を彷彿とさせた。

ふたりはこんなふうに何気ない、同じ景色をたくさん見てきたのだと想像してジーンときた。

 

現役フロー/グレイの組み合わせを4パターン観たので、フローとグレイがふたりで歌うナンバーについての感想。

〈絶望のどん底で〉:色気と迫力で谷原×萩原バージョンが好き。

〈不思議な絆〉:谷原×萩原、谷原×加藤、両バージョン甲乙つけがたい。谷原✕萩原は前進する力強さを感じるし、谷原✕加藤は階段を下りているのに上っているような不思議な心地がする。雰囲気というか方向性がぜんぜん違ってどちらも好き。

 

グレイがオイルランプを持ってくるところから「ランプ、持ってけよ」まで、今までよりも間が短くてテンポが早いように感じた。もっと味わいたいので長めにやってもらってもいいのよー。

 

 

谷原フロー

この日もやっぱり力強く、軽々と歌い上げていらっしゃった。

セリフは淀みないし感情表現も自然で、なんの引っ掛かりもなしにフローを堪能した。

 

「身体が冷え切ってる 毛布をもっと持ってきて 誰かお湯をボトルに入れて持ってきて 布で包んで彼の体に当ててちょうだい 手の空いているひとは手足をさすって この人名前は? ボブ、聞こえる?ボブ!」

 

ここ、毎回すごいなと思ってる。別役のセリフが挟まるし、長くて早口なのに噛まないしはっきり聞き取れるし、加えてフローの厳しい一面がビシビシ伝わってくる。

 

かと思えば、

「お手紙書きたいんですか?」「口・述・筆・記!」

とかはリラックスしていてとってもかわいい。

 

観ている最中はこんなこと考えていないけど。思い返すとメリハリに気づく。

 

 

萩原グレイ

顔面が美しいグレイ。横顔きれい。メイクもめちゃくちゃ研究されてるんだろうなー。

コミカルなグレイ、シリアスなグレイ、やさしいグレイが矛盾なく存在していて、造形が立体的で説得力がある。萩原グレイに一日の長ありだと思う(だがしかし加藤グレイも良いのだ)。

 

記憶にあったグレイよりいろいろ削ぎ落とされた感じ?今までがねっちょり系ブラウニー(出典: KER)だとすると、この日はニューヨークチーズケーキくらい。当社比。

 

フローがデオンの凶刃に倒れたあとのグレイの叫びには毎回胸が苦しくなるけど、この日はついにちょっと泣いてしまった。

 

 

ジャックとシャーロットについて

この日は町さんの小悪魔シャーロット。

加藤ジャックは小悪魔に転がされても不思議じゃない初心な雰囲気があるんだけど、萩原ジャックは女に弄ばれそうにないんだよね…。

なので、シャーロットもまぁまぁ本気だったけど結局は芸の肥やしにされちゃったのかなと。原作だと女優を引退した(させられた?)けど、四季版だとそこまで描かれてないから、女優であるために金を選んだ(男より仕事)、というふうにも受け取れる。

萩原✕松山のジャックとシャーロットは観たことがないが、想像するに大人な雰囲気っぽい気がするので、またちょっと違う印象になりそう。見てみたいけど松山さんは別演目に行ってるみたいなので、名古屋公演の間に戻ってくるかな…。

 

 

アレックス問題について

この日のアレックスは寺元さん。

なぜアレックスは「軍の上層部に噂が広まっている云々」なんていう余計なことをフローに告げたのかずーっと考えているが、腑に落ちる理屈が未だ見つからず。謎のまま名古屋公演が終わってしまいそうな気がしてきたのでメモっておく。

 

アレックスの状況をざっくりまとめると、求婚して断らる→復縁を提案して断られる→調査団の一員として貢献→元婚約者の後輩と結婚→余計な忠告をして去る、となる。

ここだけ抜き出すと嫌がらせをして去っていくようにもとれるけど、それもいまいちピンとこない。最初から最後までとおしてみるとそれなりに誠実そうな人物だったという印象が残っている不思議。寺元さんの腕だろうか。

フローの最期に立ち会っていたから?…いやいや、それで許されると思うな、アレックスよ。

 

分部アレックスの印象がほぼ残っていないので寺元アレックスについてのみになるけれど、私が思うに、フローに求婚して断られたときの、あの『間』、あれがアレックスの愛敬を醸し出している気がする。

この日は、「結婚はできません」→→→→→→「…え」の間が絶妙に長く、直後のグレイの「え?」が引き立ってすごく面白かった。フローの家の場面では、シリアスと見せかけて、じわじわおかしさがこみ上げるお芝居が多いな。

 

フローが「お幸せに」と言ったあとのアレックスの表情がちょっと気になってはいるので、引き続き注視したい。でも解決しなさそうな予感。

 

 

 座席について

この日は1階センブロ20列(後ろから3列目)、最後のランプの演出は見えるし、舞台までの距離は気にならない。2階席が完全に被っているせいか音響があまりよくない気がした。

なので最初、萩原さんと寺元さん調子悪いのかな?と思ってしまった。

総じて、女性の声のほうが違和感なく聞こえたので、頭上が閉じていても届きやすいのは女声なんだろうか?

これも2階席が被っている影響か、舞台からの圧が控えめだった。

 

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この日の翌週7/1(火)夜のチケットが手元にあったため、おふたりがステイする可能性に賭けようかどうか、だいぶ迷った。

(もしステイなら谷原さん3週目、萩原さん2.5週目、ワンチャン無くもない)

 

でもアレです、「推しは推せるときに推せ」って言うし。

谷原×萩原ペアはとても見たかったのでリセールが出るのを待ち、運よく入手できた。

 

なお、この週の月~火曜日にかけて、8月千穐楽までのチケットが全席完売した。

元々持っていたチケットはリセールに出品するやいなや、あっという間にもらわれていった。

 

6/30(月)のキャス変はどうなるだろうか。もうチケットはないけどドキドキ。

 

 

おわり。

  

6/30(月)追記∶

キャス変確認。谷原さん、萩原さん、おふたりともステイでした。

元々あったチケットでも観れたというオチ。


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2025年6月27日 昼 名古屋四季劇場
1階センターブロック20列

キャスト(敬称略)
フロー            谷原志音
グレイ            萩原隆匡
ジョン・ホール軍医長官    瀧山久志
デオン・ド・ボーモン     岡村美南
アレックス・モートン     寺元健一郎
エイミー           柴本優澄美
ウィリアム・ラッセル     内田圭
ボブ             緒方隆成

男性アンサンブル
ハーバート戦時大臣      飯村和也
フィッツジェラルド      中田雄太
フローの父          平良交一
メンジーズ          白石拓也
計倉亘  権頭雄太朗  政所和行  照沼大樹  田邊祐真

女性アンサンブル
ヴィクトリア女王/フローの母 鳥原ゆきみ
フローの姉          菩提行
レディ・エリザベス      あべゆき
シャーロット         町真理子
大岡紋  村田繭菜  清水智紗子  奥平光紀  黒柳安奈