今日は、赤ちゃんと猫アレルギーについて面白い情報を見つけたので、ご紹介
しますね
まず、みなさんに質問です!
「赤ちゃんのいる家庭に猫がいると、アレルギーになりやすいと思いますか?」
妊娠したり、菌に対して抵抗力が少ない赤ちゃんが生まれたら、ペット(特に猫)と
距離を置いた方がいいのではないかと、年配の方や、親から言われたことはありませんか?
菌を持っているペットを飼っていると、アトピーなどのアレルギーや病気になりやすいと考えられていて、親御さん達から、妊娠したら猫を飼うのを止めた方がいいと言われた方も少なくないのではないかと思います。
格言う私も、そのひとりです ・・・まだ赤ちゃんは来てくれていませんけどね(笑)
そして、その槍玉にあげられるのが、私たちの愛してやまない猫たちなのです。
それは猫が、アレルギーとは違いますが、赤ちゃんの水頭症(すいとうしょう)や脈絡網膜炎(みゃくらくもうまくえん)の原因となる先天性トキソプラズマ症の原因としてみられているからなんです。
正確に言うと、感染した猫の糞の中に含まれるトキソプラズマ原虫のオーシスト
(胞嚢体あるいは卵嚢子)がで、全ての猫の糞にあるわけではなくて、あくまでも
感染した猫ちゃんですけどね・・・
冒頭の質問のアレルギーの話しは、後ほどお話しするとして、せっかくですから、
トキソプラズマ症について調べたので、ご紹介しますね
トキソプラズマ症は、人にも動物にも感染する「人畜共通感染症」の1つです。
トキソプラズマは、単細胞生物の一種で、200種類以上のほ乳類と鳥類に感染し、
もちろん、人にも感染します。
通常は、感染後も筋肉の中でおとなしくしているので、体には何の症状も表れませんが、妊娠中の初感染は例外です。
感染後、母親の血液、胎盤を通じて胎児に感染します。
ただし、妊娠中に初感染しても、実際に胎児が先天性トキソプラズマ症を発症
する割合はかなり低いと言われています。
トキソプラズマ原虫が中枢神経系 の発達に影響して、頭蓋骨の形成異常、頭蓋内の石灰化、水頭症 、大頭症 、脳室の膨大などを引き起こし、流産、死産、または
出産後数ヶ月で死亡するか、精神運動障害が生じる場合が多いとのことです。
神経症状としては、ひきつけ、緊張・弛緩、異常な反射が、そして成長不全や脈絡網膜炎などが見られるんですって
恐ろしい
しかも、脈絡網膜炎症状が出るのは、乳幼児期ではなく、10歳代の後半になってからで、目の網膜や脈絡膜に炎症が起きて、視力が低下したり、視野の1部が欠けたりします。早期であれば治療できますが、進行すると治すのは困難になるらしいです。
要注意ですね。
トキソプラズマ症とは、基本的には妊娠中にトキソプラズマに初感染した場合のみで、妊娠前6ヶ月以前は感染の影響は無いと言われていますが、ごく稀にオーシスト中の原虫が再活性化して感染することもあるらしいです。。。。
不思議なことに、トキソプラズマの感染の確率は、感染時期によって異なり、妊娠初期の感染は低率で、しだいに増加し、妊娠末期の確率は70%に達するとのこと(驚)
でも、胎児の症状は感染時期が早いほど重篤だそうです。
人への感染経路として考えられるのは、経口感染で、生肉や生に近い肉を食べること、子猫との接触、飼い猫のトイレ掃除、園芸、砂場遊びなどで手に付いたオーシストが口に入る、ことだそうです。
子猫は、トキソプラズマが便に出ることがあるので、体毛や口にトキソプラズマが付着している場合があるため、とても可愛いのですが、えさを口移しで与えたり、一緒に眠ったり、ほお擦りしたりする過剰な接触や、子猫のトイレ掃除などで感染する可能性がある為、妊娠中はしないように気をつけた方がいいかもしれませんねっ!
それから、トキソプラズマに感染しているかどうかは、血液検査で抗体の有無を調
べれば分かりますので、心配な方は、一度、担当の産婦人科医に相談してみて下
さい。
もっと心配な方は、妊娠中に胎児がトキソプラズマ症にならないように、のみ薬で予防する手だてもあるとのことなので、ご安心を!
ただ、大事なのは、やっぱり日ごろの予防なので、生に近い肉やレバーの刺し身などは避け、よく火が通った肉を食べましょう
それから、念のため、生後半年くらいまでの子猫には、触らない方がいいかもしれません。悲しいですが。
ただし感染ネコがオーシストを排出するのは初感染の際の数週間に限られており、オーシストを排出しているのはネコの1~2%程度に過ぎないらしいので、あまり過度に心配しなくても大丈夫だと思います。
ネコと触れるだけで感染するわけではなく、またネコの糞便中のオーシストも成熟するのに数日を要することから、通常の飼い猫であれば感染源としてはそれほど重要ではないらしいので、猫を飼っていても、完全室内飼いなら問題はあまりないということですよね
では、冒頭の質問に戻りますね! (本題に入るまでが長くて、すみません)
「赤ちゃんのいる家庭に猫がいると、アレルギーになりやすいと思いますか?」
どうでしたか?
結構な方が「YES」と、少しだけでも思ったのではないでしょうか?
でもこれ、今は間違いらしいですよっ
ここからが、情報です!(お待たせしました。)
アレルギーとは、猫がいるからアレルギーになる訳ではなく、猫のフケなどに異常反応するからアレルギーが起きるのですから、小さい頃から猫と一緒に暮らしていれば、むしろ免疫ができて猫アレルギーにはなりにくいらしいんです
事実、2002年8月にアメリカで、
「1歳までに、犬や猫を2匹以上飼っている家庭で育った子供は、6~7歳時
にアトピー性疾患にかかっている確率が、他の子供の約半分である!! 」
という調査結果がJournal of American Medical Association(JAMA)誌で発表されており、赤ちゃんの頃から動物がいる家庭ではむしろアレルギーになりにくい体質になると立証されているらしいです。
猫を飼っている人たちにとっては、朗報ですよねぇ~(≧▽≦)
参考までに
トキソプラズマ症について
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10382200.html
http://www.jaog.or.jp/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/tokiso0504.htm (専門的)
http://mimirin.chu.jp/tokiso.html (簡単な説明)
http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/199904162.html
猫はあまり問題ないと断言している先生もいますよ
http://www.hanaoka-ladiesclinic.com/025/160/
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10120100.html
(水頭症とは)