一月もあっという間に終わり。

バンコクは毎日朝涼しい。
ベランダの温度計は朝7時で26~7度くらい。
日中は31~2度くらいになって、今年は30度以下の日はいまのところない。
このまま暑くなって行くのかな?


先日から読んでいる百田尚樹さんの「幻庵」。
対局の一局一局が面白くて、ネットで棋譜を検索しながら読んでいる。

「棋譜ぅ」って言うサイトが有って、古今東西のあらゆる棋譜が網羅されている。
初手から一手一手順番に見ることが出来る。
便利な世の中になったなぁ。

私はとてもプロの棋力には及ばないから、一手一手の深い意味までは分からないけど、本文上に現れている部分がどのあたりの事かは分かる。

本の内容は面白いと思う。
でも、囲碁を知っているともっと面白いかもしれない。


そんな中、たびたび「絶局」と言う言葉が出てくる。

絶局とは、絶筆などと同じ意味。
ある人の人生最後の棋譜の事。

江戸時代はたぐいまれな才能が結核で失われることがあまりにも多かった。
20代のまさにこれからと言う天才が病に倒れる。
結核は恐ろしい病気だった。

本を読みながら、「もし彼らがもう少し時間が有ったら」と何度も思う。
どんな棋譜が生まれただろう。

囲碁は「棋譜」と言う形で後世に記録が残る。
絶局と言われる棋譜を眺めると、その才能が惜しくてたまらなくなる。