サコンナコンの街から20キロくらいのところにある遺跡を訪ねる



★ プラタート・プー・ペック遺跡


この遺跡は山の上にある。

麓の参道の石畳はクメールの時代のものそのままだろう。




ナーガが迎えてくれる階段の入り口、これは最近のもの。




延々と続く階段、いつになったら頂上に着くのだろう。



結局400段以上あるらしい。途中で何回も休んでやっと頂上に。

かなり急な階段で、昔の人はきっと這いあがるように登ったのだろう。


遺跡が見えて来た。




こんな小高い山の上に重量感のある石組みのかなり大きな遺跡だ。

そう言えば、登る途中で石を切り出したような崖を何か所も見た。



どうやってこんな重い石を一つ一つ積み上げたのだろう。



中央の祠堂は今まであちこちで見て来たものより規模が大きく、形も違う感じがする。



全体がどんな形だったか、もし普通の祠堂と同じように塔のある形だったらかなり大きく、高さも高いものだっただろう。


内部には仏像が。最近のものだろう。




基壇から登ってきた方向を振り返る。




山の中の静かな遺跡だった。






さて、以下は情報として、この遺跡を訪問してみようと思われる方がおられたらお伝えしたいことです。


この遺跡は上記のとおり、小高い山の上にあります。


道路はこの遺跡の下の寺院で行き止まり。

私たちが到着したときには車が2台、止まってました。


そして、400段以上の階段、下から上の様子はうかがえません。

到着してみて・・・実は登るのを少しためらいました(でも、登っちゃったんだけど・・・)


有名ではない遺跡を巡っていていつも付きまとうのは、以前にスコータイの遺跡で発生した事件です。

スコータイの歴史公園から少し出外れたところにある、やはり小高い山の上の遺跡で日本人女性が被害に合いました。

この女性はお一人で登られたようです。

私たちは夫婦二人と言えど、老夫婦、夫は男性と言えどもご老体(笑)、このようなところを訪れる時はいつも緊張します。

そのスコータイの遺跡も登ったことが有りますが、その時は幸いに外国人の旅行者がほかにもおられ、挨拶程度でしたが笑顔を交わしてから登りました。


この遺跡はそのスコータイの遺跡よりさらに鬱蒼とした山の中、安全性に関してはもっと条件が悪く思われます。

でも、登り始めて分かったのですが、長い階段の途中、多分20段おきくらいに鐘が吊るされていました。

そして、山頂には修業堂が有りお坊さんが数人おられました。

階段の途中で何かあっても鐘を鳴らせば、頂上や麓に居るお坊さんには聞こえると思われます。

また、下で見かけた2台の車のうち一台は私たちと同様の観光客でした。

もう一台は境内の屋内にあったものなのでお寺の関係者のものと思われます。


それでも、やはり女性一人で、あるいは女性だけでこの遺跡を訪問するのはお勧めしません。

誰も居ない可能性もあり、しかも大変奥まった場所だからです。

(夫が頼りになるかどうかは疑問だけど、それでも男だしね、タイ語も話せるしね・・・とか言い訳たらたらで私たちは結局登っちゃったんですけどね・・・^^;)


この遺跡は今まで訪問した遺跡の中で多分一番緊張した遺跡でした。

良い遺跡なので是非訪問してほしいと思うけど、リスクの管理も常に心がけて下さるようお願いします。



山頂からの景色は抜群でした!