石造建築物がずっと心を捉えて、人類が消滅した後に密林でほとんど
ジャングルに覆われて、或いは砂漠で砂に埋もれかけて月光を
浴びているなんて言う、ロマンチックな幻想がいつも頭の中にある。
木造建築はいずれは朽ち果ててしまうかもしれないけど、石造建築物は
数億年単位くらいなら、人類の存在を主張し続けるだろう。
旅先で遺跡を訪ねて、町はずれに外溝の石積みなんかが見えてきた
だけでもう、わくわくわくわくww
タイにもたくさんある。
クメール王朝の遺跡、カンボジアのアンコールワットを小さくしたようなの
だとか。
そんな遺跡から出土した仏像だとか、まぐさ石とかそんなのを自宅に
持ってきちゃったのがバンコクのジムトンプソンだったりする。
ジムトンプソンの家に行くと本物がごろごろ。
でも、魅力的なそれらを眺めていると、持って帰りたい気持ちはちょっと
分かる。
でもね、本物はやはり「その場所」にあるべきかな。
レプリカで充分じゃない。
と言うわけで、今回泊まっていた宿のオーナーの趣味なのかなんなのか、
宿に結構存在感のあるクメール調のレプリカがたくさんあった。
すべて本物の石を彫刻したもの。
表情も悪くないし、きっとどこかに腕の良い職人がいるのだろう。
欲しい!
こんなのを二つ三つ、持ち帰りたい。
庭に放置すれば、いつかそれが月光を浴びているかもしれない。
なんて言うバカなことを考えて毎日過ごしていた。
担ぐと重そうなので船便かな・・・なんて、かなり本気かも。